小学校3年生、9歳になる息子は中間反抗期真っ最中。
波はありますが、やはり「自分」というものが強く出てきた感じを毎日感じています。
小学校入学から数年が経ち、学校生活にも慣れ、要領も覚え、怠けたりサボったりする様子も見られる「ギャングエイジ」のお年頃。
親としては正直、叱りたいことや小言が山のようにあります。
でも、それをそのままぶつけていると当然、関係はギスギスしていくもの。
この記事では、中間反抗期の真っただ中である小学校中学年前後の子供を叱るとき、覚えておくとよいポイントをお話します。
小学生を叱るときに大切なポイント
小学生にもなると、自分で自由に行動し、自分の頭でものを考え、管理するようになります。
幼児の頃のように、親に叱られて泣いてすがってくることも減り、反発して口応えしたり、親の揚げ足を取ったりすることもありますよね。
親も人間ですから、カッとする気持ちは痛いほど分かります。
でも、やはり効果的なのは「自分で気付かせる」「自分で考えさせる」ような叱り方なのです。
1.子供の行動を、親が客観的に復唱する
子供に何か言って聞かせたいときは、子供の行動を時系列に沿って復唱してみましょう。
決して怒鳴ったりまくし立てたりせず、静かに、冷静に言うのがポイントです。
つい先日の、私と息子のやりとりを例にとってみます。
2.ミスに対して共感を示す
今回の失敗に対する息子の言い分としては
「忘れちゃだめだって思っていたのに、忘れてしまった。」
ということでした。
息子は、色々なことに気持ちが持っていかれてしまうことが多く、忘れっぽいところがあります。
以前から忘れ物やうっかりミスで注意されることが、しばしばありました。
そこで、まずは起こしてしまったミスに対して、親が共感してあげることが大切です。
「お母さんも、忘れちゃうことがあるよ。忘れちゃだめだって思っていても、色々考えることややることがあると、つい忘れちゃう。」
子供自身がダメなのではなく、ミスをしてしまったことだけを注意する場合、ミスは誰にでもあることだというのをまず示してあげます。
子供は、まずミスをしてしまったことで一度気持ちが落ち込んでいます。
更に親に強く叱られることや、言葉で攻撃されると、ネガティブな感情が二重にのしかかることに。
ついつい強い口調で咎めたくなりますが、ひと呼吸置いて寄り添ってあげましょう。
3.「こうするべき」ではなく「ヒント」を与える
ミスを改善するには、対策を考えなければなりません。
でも、それを親が「こうするべきでしょ!」「こうしないからダメなんでしょ!?」と、ただ言うだけでは全く身に入っていきません。
何度言っても、本当の意味で理解できず、同じミスを繰り返すのではないでしょうか。
息子の場合、私が「こうしなさい」「これをやりなさい」と言うだけでは、ほとんど効果がありません。
「お母さんが忘れものをしないために、どうしているか知ってる?」
「お父さんがいつも手に、数字をメモしているのはなぜか知ってる?」
今回は、私たち両親が実際に忘れないための工夫として実践していることを、息子にヒントとして話しました。
私は手にメモを書いたり、メモ帳を冷蔵庫に張ったりカレンダーに予定を書き込んだりしており、それを息子は常に目にしていました。
「なんでそんなところに書いているの?」と突っ込まれたこともあります。
夫もよく手にメモをしていることがあり、それも息子はよく知っていました。
こうやって、子供自身に「工夫すること」「対策を考えること」の大切さを、自分で気付かせるととても効果的です。
この後、息子は自分でメモを書いて、ランドセルの見開きのところに差し込んでいました。
私からは、ヒントを与えただけ。
「メモしなさい」「書いて貼っておきなさい」とは一言も言っていません。
そして、反発してきたり、口答えすることもありませんでした。
反発するような理由がなかった、とも言えるのではないでしょうか。

親ができることは、助言とサポートだけ。
今回のような手段が使えるときばかりではありませんが、頭のどこかに置いておくと何かの役に立つことがあるかもしれません。
小学生以上の子供は、もう自分の足で歩き、自分の頭で考え、自分の世界を持っています。
親の知らない顔、親が見たこともない一面だって、あるのかもしれません。
子供のことを思うと、つい「ちゃんとさせなくては」「立派な大人にさせるために」と意気込んでしまいますよね。
そんな、優しい親心が「押さえつけるしつけ」になっては悲しいものです。
親ができることは、助言やヒントを与えること。
そしてサポートし、あとは見守ることだけです。
そのためには、子供の気持ちや行動をしっかり観察し、一歩引いた視点から見てあげることがとても大切です。
日々の忙しい暮らしの中では、毎回理想通りの叱り方ができないことも多いですが、親はできるだけ言いすぎない・指図しすぎないよう意識することも大切ではないでしょうか。
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