うちの長男と次男の年齢差は5歳。
次男がお腹にできたころ、長男は幼稚園の年中さんになりたてでした。
覚悟はしていたものの、やっぱり現れだしたのが「赤ちゃん返り」です。
「5歳でも赤ちゃん返りするの?」なんてよく周囲に聞かれたものですが、
私的には
「5年もひとりっ子生活だったからそこ、赤ちゃん返りはひどい」
と感じていました。
最初に気付いたのは「おもらし」
年少のころは、幼稚園でおしっこを失敗して返ってくることは一度もありませんでした。
しかし、年中になってしばらくしたころ
パンツとズボンを着替えて帰ってきました。
「珍しいなぁ~。」
と思いつつ、私もちょっとだけ不安になりました。
おもらしは、精神的なストレスが現れやすいものですから、覚悟はしていたのです。
すると、やっぱり、次の日もその次の日も、おもらし。
幼稚園の先生も心配してくれていましたが、あまりにも毎日のことなので本人も先生に言えなかった様子。
そのままの状態で返ってくることも、正直かなり多かったです。
「最近はおもらししてないみたいですね。」と先生は言ってくれるのですが、
実は毎日のように濡れた下着のまま帰ってきていました。
あっ、先生を責めたいのではなく
息子の「周囲にバレたくない気持ち」が強かったことがよく分かる事例だったと思っています。
一時のことでは済まなかった
赤ちゃん返りでおもらしすることなんて、それほど珍しくない。
だから、あまり深く考えずにせっせと洗濯する毎日。
最初は本人を叱らず、
「気持ち悪いし、肌がかゆくなっちゃうから着替えよう。」
と声掛けしていました。
でも、おもらしがぜんっぜん治らない。
一向に治らない。
もちろんメンタルには注意しているつもりでしたが、そんな中私は切迫早産になり入院…。
退院後も全然動けず、母親の世話になるばかり。
夫は激務で、なかなか家に帰れない毎日。
そうこうしているうちに、次男が誕生。
この時点で、おもらしが始まって5ヵ月~半年くらい経っていました。
5歳児の赤ちゃん返り、他のサインもあった
5歳児の赤ちゃん返り、うちの子の場合はおもらしの他にも
- 幼稚園のお友達を叩いた
- 洋服や上着の感覚過敏
- 靴の履き心地に以上にこだわる
などなど、他にもストレスを感じているサインを発していました。
幼稚園でのトラブルは、ほんの1~2回でしたし「やり返した」という程度だったのでそれほど問題ではありませんでした。
しかし厄介なのは、皮膚の感覚過敏による洋服や靴の締め付け、肌触り、着心地・履き心地に異常なほどこだわるようになったこと。
皮膚の感覚過敏についての記事はこちら
↓
【感覚過敏はつらい!】子供が服を着られないことで悩んでいませんか?
一見、弟の誕生を楽しみにしているように見えましたが、心の中は相当複雑だったのだろうと思います。
赤ちゃん返りによるおもらしは3年間続いた
おもらしの症状が完全に良くなったのは、小学校2年生の終わりごろでした。
小学校入学してからもおもらしが続いたため、小児科で精密検査と投薬治療を開始。
それでも完全にはなくならず、観察の結果
長男のおしっこを溜められる量が極端に少ないことが分かりました。
普通、小学入学したくらいの男の子なら200mlは溜めることができると言われています。
それに対して、長男は100mlちょっとしか溜めることができません。
がまん尿量というものが、普通の子の半分以下であることが原因でした。
ここから先は、私の個人的な推理なのでご参考程度にお考え下さい。
赤ちゃん返りでおもらしが長期間続くことで、おしっこを我慢する筋肉である「膀胱括約筋」の働きが弱まってしまったのではないか、と思っています。
だって、おむつが外れてから年少の間までは、おもらしをすることはまずなかったのです。
最初は精神的な症状として出たおもらしが、結果的に体の異常に発展してしまったのだと思っています。
今は小学校3年生ですが、昼間のおもらしはほとんどなくなりました。
(たまに、ちょい漏れしていることもありますが。)
昼間の遺尿(おもらし)を改善するためにやったこと
特別なことはしていませんが、注意していたことはたくさんあります。
- 小児科で遺尿について相談した
- がまん尿量をこまめに測った
- がまんトレーニングをした
- ゲームなどで集中するときは水分を控えた
- トイレに行くようにこまめに促した
がまんトレーニングとは、膀胱括約筋の働きをよくするトレーニングです。
おしっこを極限まで我慢してから排尿するようにしたり、おしっこを途中で止めたりすることで、筋力をアップさせる効果があります。
しかし、これは本人にやる気がないとなかなかうまく継続できませんし、効果も実感できません。
うちの長男はテキトーでめんどくさがりやなところがあるので、このようなトレーニングは一向に捗らず…。
私も「やりなさい」とか「やらないと治らない」とか口うるさくなってしまうので、あまり積極的にはやっていません。
小児科では、膀胱括約筋を強化する「ポラギス」という薬を処方されていました。
しかしこれは小学校2年生の中盤で服用をやめましたが、その後もおもらしは改善されてきて現在は飲んでいません。
おもらしにイライラしてしまうのは仕方ない
頭では分かっていても、おもらしをされたり、またそれを隠されたりするとかなり頭に来ました。
ニオイもきついし、洗濯も付け置きや漂白などしなければならず、とても大変でした。
でも本人だって、おもらししたいわけないんです。
やってしまったときは、
「どうしよう」
「怒られる…」
と不安になっていたことと思います。
でも、どうしてもそのときの生活に必死で、今こうして振り返るように冷静な対処ばかりはできていなかったんですよね…。
おもらしのことでは、私も何度も泣いたし、何度も怒りました。
長男を何度も泣かせてしまい、言い訳や嘘をつかせてしまったこともあります。
あの頃の長男を今の私が、思いきり抱き締めてやりたいと思うばかりです。
今もし、同じようなことで悩んでいるお母さんがいたら
「いつか自然に治る」ということを信じて、おおらかに接してあげて欲しいと思います。
が、そんなことは皆さん当然分かっていることと思います。
もう嫌だ
しんどい
やってられない
うんざり!
って思うのは当然です。
それでいいと思います。
「もう、パンツなんか洗わないで使い捨てちゃえ!」ってくらい、気持ちが分かりますから。
どうか、ご自身を責めず、またお子さんのことも責めすぎずに!

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