小学5年生でADHD傾向が発覚。不登校・行き渋り・原因不明の体調不良のワケ

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個性・性格
Photo by Gabriel Tovar on Unsplash

筆者の息子は、小学5年生でADHD傾向が強いことが発覚しました。

もともと、敏感な性質をもっていることは重々承知でしたが、ADHDも絡んでいるということはこれまで盲点だったように思います。

ただ、発達障害という診断は受けていません。いろいろな方向性を検討したり、過ごし方や接し方などを工夫する中で「今は診断の必要はない」と判断したためです。

この記事では、長男の特性に気づくまでの話をひとつの体験談としてまとめます。

4年生の秋、学校に行けない日が急激に増えた

息子が4年生の秋ごろから、朝体調不良を訴えて学校に行くことができない日が増え始めました。

朝起きて、着替えて朝食を食べますが、ランドセルを背負って靴を履くところから、雲行きが怪しくなります。

決まって、お腹が嫌い・頭が痛いという理由ですが、熱はありません。昨晩も機嫌よく就寝したように、私の目には見えていました。

玄関を出ることができても、途中で帰ってくることも多くなりました。

「途中で転んだ」「傘が壊れた」などいろいろな理由で、帰ってきます。

 

また、学校に行けても保健室で休んだり、午前中にめまいやふらつき、吐き気などを訴えることも多かったようです。保健室でゆっくり休めればよかったのですが、養護教諭の先生とそりが合わず「保健室にはいきたくない」と話していました。

学校に行きたくない意思

私はこのとき「学校生活に原因がある」と思っていました。

家ではとても元気だし、朝の体調不良もお昼ごろにはすっかりよくなります。不登校のお子さんのケース例をたくさん調べましたが、どの子も同じようなパターンであるように感じました。

私は「学校で何か嫌なことがあるの?」と、何度も聞きました。しかし、そのたびに毎回違った理由を話すこともあって、どこか腑に落ちない感じがしていたことも事実です。

確かに、その4年生のときは人間関係でとても厄介な状況に立たされていました。相手のいることなので詳しく書くことはできないのですが「自分の苦しさを、先生にも親にも言いにくい状況」があったようです。

ただ、このことは「きっかけ」であったと、母親の私は思っています。

そもそも息子は小学校生活に慣れるまでに非常に時間がかかり「最近落ち着いてきたかな」と思ったのは2年生の終わりごろ。新しい環境に慣れるまでに1年半以上もかかったことを思い出します。

それに加えて、こういった状況になるまでにも、原因のはっきりしない体調不良で学校を休むことはたびたびありました。月に1~2回ほどあることですが、そのほかに変わった様子は見られなかったので「ときどきはズル休みだって必要なのかもしれないな」なんて思っていたのですね。

参考記事:仮病・ズル休みはどうすれば?小学校を休みたがる子どもの処方箋

 

それが、だんだんと増えていくという感じ。

今日も?また今日も?

そんな感じで、徐々に週に1回しか登校できなくなったり、行けたとしても午後から2時間ほどという状態にまで陥りました。

完全なる不登校ではありませんが「何かが違う」ということは明白でした。

身体の検査ではすべて異常なし。カウンセリングを勧められる

とにかく体調が優れないという状況なので、かかりつけの小児科から市の総合病院、脳神経外科など様々な医療機関を受診しました。

かかりつけの小児科では、漢方薬の処方のみ。

めまいやふらつきがあったので、脳神経外科で血液検査とCTスキャンをしますが異常なし。

起立性調節障害の可能性があるという助言を受けて、市の総合病院の小児科でODテストも受けました。しかし結果は正常範囲内とのこと。

「心理的なものだと思うので、カウンセリングなどを受けるしかないですね……」ということでした。

私もなんとなくそんな気はしていたのですが、医師からそう伝えられるとやはりショックを受けるものです。

コロナ渦による臨時休校ですっかり元気になる

しかしその後、コロナ渦によってあの「臨時休校」の時期に差し掛かります。

学校に行けない日が増える中、全国の小中学生が休むことになるなんて……私たち家族としては「なんか、タイミングがいいよね」なんて話していたものです。

休校は2月から5月いっぱいまでの3ヶ月間でしたが、なんとその間に息子の体調はすっかり治ってしまったのです。

私はこの状況から「学校生活そのもの」に原因があると感じるようになりました。

もしも友人関係で何か、心を病んでしまうような(いじめと称されるような)大きな出来事があったのなら、学校が休みになったことだけで改善するはずないように感じたのです。

特にカウンセリングにも行っていなかったし、家で自由に過ごしていただけ。それで体調が元通りになったのであれば、それは「学校でのできごと」というよりは学校生活自体が彼にとって負担なのではないかという結論になっていきました。

進級後も原因不明の体調不良が続く

進級して5年生に上がり、6月から新しい学校生活がスタートしました。

最初は「もう体調もよくなったし、新しいクラス楽しみだ!」と意気揚々と登校していきました。さらに学級委員に任命されるなど、好調な走り出し。

しかし、やはり2週目ごろから同じように体調が悪くなります。

(体調が悪いとはいえ、家にいると暇なので「ゲームをしてもいいか」「Youtubeを見たい」などと言い、そのことで毎回駄々をこねると言ったことにも悩みました)

4年生のころ、学校に行けなくなった「きっかけ」だった相手の子とはクラスを離してもらったし、その子とはその後和解もしています。それでも学校に行くと同じような状況になることを考えても、やはりその友達が原因ではないとここで確信するようになります。

集団行動ができない・授業に集中できない・マイペースな行動

学校に行けたとしても、息子は集団行動ができなかったり、授業に集中できなかったりすることが多いということを、担任の先生から聞きました。

教室移動があっても、ひとりで教室に残る。

授業を受けることができず、隣の空き教室に隠れる。

給食も隣の空き教室へ行ってひとりで食べたがる。

皆が算数をしているときに、社会のレポートを書いている。

などなど、マイペースな行動が目立つということを、この時初めて知ったのです。

4年生以前の先生たちからはこのような話を聞いたことは一切ありませんでした。

当然、本人も「いけないこと」と思っているでしょうから、言わないはずです。私はこのとき、それを聞いて「この子は困っているんだ」ということがはっきりとわかりました。

スクールカウンセラーとの面談「発達検査を受けてみては?」

コロナ渦だったこともあり、ようやくここでスクールカウンセラーの先生と面談することになりました。

担任の先生からの情報と、私の話を聞いて先生は「幼児期からのことを聞かせてください」と言いました。

ここで私は息子の赤ちゃんの頃からの話をするのですが、そういわれてみれば「育てにくい」と感じることが確かに多かったことを再確認します。このブログでもいろいろと書いていますからね。

すると一通り聞き終わって先生は「大変じゃなかったんですか?相談しようとか、思わなったですか?」と言いました。

大変だったのは事実ですが、初めての子育てですし集団に溶け込めなかったわけじゃない。器用でなんでもそれなりにこなす子でした。

一見とてもしっかりしていて、先生や他の親御さんからも褒められることの多い子なのです。

外で頑張っている分、家で発散するものだと思っていたので「育児が大変だ」ということで誰かに相談するということはほとんどなかったのですね。

しかし、先生はかなりの過敏性をもっているのではないかということで、発達検査を受けてその結果を報告してほしいとのことでした。

発達検査の結果、ADHD傾向強め

発達検査は、民間のスクールサポートやカウンセリング事業を行うNPO団体を勧められたので、そちらに行きました。

知能検査と心理検査を、それぞれ1時間程度かけて2日間の日程に分けて行います。

問診の結果ADHD-RSのパーセンタイル値が97%で、その傾向が実際の検査でも表れているとのことでした。(医師の診断ではなく、あくまでも問診とテストの結果です)

ADHD-RSのパーセンタイル値は90%以上でADHD傾向が強いと示唆されますので、息子の場合は確かにその傾向がかなり強いということになるようです。

息子の場合は不注意優勢型のADHD傾向とのことでした。

知能検査と不注意優勢ADHDのバランス

ただ、息子の場合はIQが114で平均の少し上あたりという結果が出ていました。

スクールカウンセラーさんの話では、これだけの知能があるのにそれをADHDの特性が足を引っ張っている状況だということ。

発達障害の診断を受けることや、薬の服用などをしていくことも視野に入れてみてはとのお話をしていただきました。

この子のもっている知能を最大限に生かすためには、発達特性によって障害となってしまっているところを薬で和らげてあげることもよい方法だと。

いわゆる発達障害というよりも、脳機能の発達バランスに差があることによって凹凸が生まれ、いろいろなことがうまくいかないということだそうです。(凹凸症候群などともいわれるようですね)

確かにその意見もわかるような気がしました。でも、私はすぐに動く気にはなれませんでした。

自治体の「教育センター」へのセカンドオピニオン

もう少し他の専門家の話も聞いてから判断しようと思い、自治体の青少年教育センターへ相談に行きました。

状況を説明して、息子のことについての考察など一通り話した結果、そちらのカウンセラー先生は

「グレーゾーンという見方もできるので、診断は下りない可能性もあります。通級の療育などもありますが、そちらも診断がおりている子が優先になるのでなかなか難しいかも。」とのこと。

2人の専門家の話には、相反する点がありました。

スクールカウンセラーの先生は「この検査結果をもっていって、軽く診察を受ければ診断が下りる」と言っていたのに対し、教育センターの先生は「この状況では診断が下りない可能性がある」と話したのですね。

なんだか、あいまいなものなんだなぁと思います。決して専門家の方を批判する気持ちはなく、様々なケースをみている人でも見方や考えは全く異なるのではないか、と感じたのです。

私は結局、あえて診断を受けることはせず、息子に合ったやりかたを家庭や担任の先生と相談しながらやっていくという方向に落ち着きました。

登校渋り・欠席・遅刻は「この子の当たり前」になった

約1年間という短い期間ではありましたが、この1年間は本当に悩みに悩みました。

私の育て方が悪かったのかもしれないと思ったし、この子はこのまま心を病んでいってしまうように思った時期もありました。(一時は、夜眠る前にかなり暗く、怖いことを口走っていたのです)

夫婦で意見が衝突することもあったし、そんな様子を見て下の次男も若干不安定になったり……家族全員がヘトヘトでした。

しかし「この子にはどういう特徴があるのか」ということを、かなり深掘りして理解できた1年間でした。

これまでも注意深く見ていたつもりだったのですが、学校でのできごとや様子は全く知らなかったことばかり。男の子は特に学校のことは話さない傾向にあるものですし、息子の場合自分が困っていることにも気づけていなかったのではないかなと思います。

今息子は、週に1回程度はお昼からゆっくり登校するというスタイルをとっていますが、基本的には問題なく学校に行けています。

以前より集団行動もできるようになり、友達との関係も良好なようです。

もちろんこの先も安心ということはないのですが、我が家の息子はこのような経緯をたどり、落ち着いています。

遅刻することも欠席することも、今や当たり前……というか、以前から理由なき休みや原因不明の体調不良はあったので、元に戻ったというような感じなのかもしれません。

しかし、この1年の騒動ではっきりしたことは「親は子どものことを何にもわかっていない」ということでした。本当に、知らなかったこと、わかっていなかったことばかりでした。

「親だから」「毎日接しているから」「小さなころから見てきたから」と、決して過信してはいけないなと、痛感したできごとでした。

 

ちなみに、息子が受けた知能検査と心理検査は、私にとっても息子にとってもかなり良い情報源となりました。次男も9歳ごろを目途に(それまでに問題が発生すればそのとき)自主的に検査を受けて特徴を知っておきたいと思いました。

この体験がどこかの誰かの参考になれば幸いです。

関連記事:「息子さんが学校に来ていません」遅刻の理由を聞いたら息子が愛おしくなった話

関連記事:【母のイライラ要因】小学生の中間反抗期にイライラしているお母さんへ

 

 

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