「なんで勉強なんてしなくちゃいけないの?」
「こんなこと勉強して、何になるの?」
自分も昔、こんなことを思ったことがあります。
中学の数学が難しくて難しくて
「因数分解なんて、大人になっても絶対私は使わない自信がある!」
とか、わけのわからない主張を友人にしていたのを覚えています。
でも、実際自分が大人になってみるとやっぱり
「もっと勉強しておけばよかった。」
「勉強なんて、今の生活に比べたら全然大変なことじゃないのに。」
そんな風に後悔することもあります。
そして、親としてはやはり
「子供に勉強する意味」を教えることはとても大事なことだと思います。
自分が子供のころ、親に勉強する意味を納得できる形で教えてもらっていたら、もう少し考え方も柔軟になっていたのかな。
そんな風に想うこともあります。
「勉強って何のためにあるの?」という疑問に対し、私なりにその理由を考えてまとめてみました。
勉強する理由その1.人生の選択肢を広げる
勉強してある程度の成績を収めていれば、選べる職業がぐっと広がります。
良い職業についてほしいとか、安定した高収入の職についてもらいたいとか、そういう意味ではありません。
「子供自身が、なりたい自分に近づけるために」職業を選ぶ自由が増えるということです。
勉強嫌いでずっと育ってきた子は、小さいころからコツコツ勉強している子にはやっぱり勝てないこともあります。
ビリギャルなんてのも話題になりましたが、それはやっぱりマイノリティであり特異なケースです。
勉強が好きな子の方が少ないのかもしれないけれど、社会一般的には自分の人生をより自由に選択するためには、勉強しておいて決して損はないはずです。
自分が自由に生きる道を選ぶため、人生の幅を広く設けるためでもあると思います。
まぁ、この話を当時小学2年生だった息子に話しましたが、分かっているのか分かっていないのか。
反応はよく分かりませんでした(笑)。
勉強する理由その2.多くの人と繋がるきっかけになる
勉強している子は、していない子に比べて知識量が違います。
- 歴史
- 化学
- 科学
- 地理
- 社会問題
- 国際的な知識
もっとあると思いますが、学校で習ったことをしっかり覚えていたことで、誰かの話題に乗っかることができる場面は少なくありません。
例えば、
- バス停でたまたま一緒になり話しかけてきたおじいさんが、歴史の話をしだした。
- 社会人になり、お客さんとして接した人が戦争中の話を振ってきた。
- 将来好きな女の子ができて、その子がリケジョだった!
とかね。
たまたま出会った人でも、自分の人生において大事な存在になる人でも、どんな立場の人とでも。
知識量が多ければやっぱりのその分会話はしやすいし、仲良くなるとっかかりができます。
それが仕事に生きたり、恋愛に生きたり、友人関係に生きたりする。
自分の人生の幅を広げるには、人とたくさん接することです。
そのためにはやっぱり勉強をしっかりして、自信をもって人と話せるようになっておくことも必要なのかもしれないと感じます。
勉強する理由その3.考える力は裏切らない
こんなに必死に数学の問題を解く価値があるのか。
こんな昔の歴史を今紐解いて何の意味があるのか。
子供や青年のうちはそう思うものです。
でも、考える力は考えれば考えるほどつくもの。
脳は使えば使うほど成長するものです。
勉強ができるほど思考能力が高い、とは一概に言えないのですが、やっぱり「なにごともまず自分なりに考える」ということは大事です。
世間一般論を鵜呑みにせず、自分はこう思う!という理論立てを主張できるのはすごいこと。
もちろんこうして「なぜ勉強するのか?」という疑問を持つこと自体にも、価値があると思います。
物事に対して自分なりに考え、理論立ててそれを説明したり、主張したりできるようになること。
これは、若者がこれから活躍する上ではとても大切なことだし、勉強によって培われる面も大きいはずですね。
勉強する理由その4.視野・見方を広げて柔軟な考え方ができるようになる
ここでは分かりやすい例を引用させてもらいます。
勉強をなぜするのか親に訊いたときに、コップを指して「国語なら『透明なコップに入った濁ったお茶』、算数なら『200mlのコップに半分以下残っているお茶』、社会なら『中国産のコップに入った静岡産のお茶』と色々な視点が持てる。多様な視点や価値観は心を自由にする」というようなことを返された
引用元:https://twitter.com/8jouhan_ns
柔軟な考えとは、ひとつの物事をいろんな観点から見ることができるということ。
同じことでも、数学を使って考えたり、社会を使って考えたり、いろんな見方で見ることによって、物事の本質がくっきりと見えることがあります。
また、たくさんの観点を持っていることで「自分にとって一番合っている考え方」ができるようにもなると思います。
物事を柔軟に考えられるということは、自分にとって有益な情報になるように解釈できるということ。
いろんな出来事を、より身近に感じることができ、真剣に考えて取り組むようになると言う側面もあるのではないでしょうか。
ただ、これは私が大人になってから考えた勉強する理由であって…
今あげたことを子供に話しても、正直50%も理解できないんじゃないか、というのが本音です。
子供の頃は先生や親になにか説教されても、それが魂に響くことってそんなになかった。
やるべき最低限のことをこなすだけで、精一杯だという子供も多いです。
大人になればみんな
「もっと勉強すればよかった」
「仕事なんかより勉強の方が100倍楽だった」と言うんです。
だから、子供にこれを話したからと言って正しく伝わるかと言えば、それは疑問でしかありません。
私も実際、不登校を経験し通信制高校を最終学歴としていますので、勉強する意味なんて偉そうに語れる身分ではないのです。
でも、こういうことを大人が熱意をもって語るという時間が大事だと思うのです。
「みんなやってるからやんなきゃいけない。」
「先生に怒られるからだ。」
「いい高校・大学に行けないからだ。」
なんていう、薄っぺらくてその場しのぎの回答だけはしない方がいいと思います。
「今、自分のために一生懸命考えて話をしてくれているな」
ということは、子供にもしっかり伝わります。
逆に「適当に答えてるな」ということも、伝わります。
もし聞かれたその場で答えられなくても、こうして調べたり考えたりして、子供の質問に精一杯答えようとする姿勢は子供に目にしっかりと映っています。
そして、親自身が自分の経験を元にして自分の考えを素直に話して欲しいです。
親子なんですから、親が思ったことを真剣に伝えればきっと強く伝わるでしょう。
それが正しいとか間違っているとか、是非は関係ありません。
親である「自分自身」が感じることは紛れもない事実なので、それをそのまま子供に伝えていけばよいのではないでしょうか。
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