HSPとは、敏感で繊細な感性を持っている人のこと。生まれつきの脳の特性で、脳の情報キャッチ・処理の仕方がものすごく早いために、様々な疲労感を感じてしまう人です。
HSPの基礎知識はコチラの記事を読んでみてください↓

私はHSPを自覚していますが、それと同時に男の子育児がとても大変だと感じています。
男の子・女の子とい分け方は一概にできないのですが、やはりどうしても男の子は育てるのに体力や気力が要ります。男の子の子育てはHSPの特性を持っている親御さんにとって、とても負担が大きくなると思っています。
そこで、今回はHSPが男の子育児をすることの大変さと、少しでも楽に向き合う方法を考えてみました。
HSPである私が、男の子育児でしんどいと思うこと
9歳の息子が小さかった頃は、自分がHSPであることを知りませんでした。
そのため
- 自分の子供が育てにくいのかも?
- 私の子育てはが下手なんだ
- 母親として、ダメなんだ
こんな風に、ネガティブな感情を持つことも多かったです。
しかし、HSPを自覚して色々学習していくうちに、HSPな母親にとって男の子育児はとてもハードルの高いことだと感じたのです。
1.男の子の言動に対して受け流すのが下手
男の子を育てる上で、とても大切なのは大雑把であること。
- 受け流すこと
- 多めに見ること
- 目をつぶること
- 何事も大きく受け止めること
こんな感じで、多少のことは気にせず、おおらかに寛大に育てていくことが大切。
…というのは、育児書に載っているような話です。
HSPにとっては、軽く受け流すことも、聞き流すことも、とても難しい。子供話す言葉、一語一句を無意識に、100%の意識で聞きます。そして、それに対し100%で考えて答えを出そうと思考します。
でも、男の子の言ってることややってることって、大半が無意味なことだったりしますよね。
もちろんそれが男の子の可愛さであり、特長なのです。しかし、共感性の強い母親、なおかつHSPの特性を持った人は、小さな男の子の話一語一句に対し、全力で考えた答えを出してしまうのです。
2.単純にうるさい
男の子は、本当にうるさい。
愛情を持ってしても、うるさいです。
特に、私の息子は2人とも男なので、最近遊ぶのもケンカするのも、かなり激しくなってきました。すると必然的に、うるさいんです。何度も言うようですが、うるさいです。気が狂うかと思うときもありますよ。
特に、私は音の刺激に弱いので、大きな声や連続する音、長時間騒がしい状況などがとても苦手なんです。
でも、男の子ってそんなことはお構いなしですよね。
「うるさーい!ちょっとでいいから静かにして!」
そう言った10秒後には、同じ喧騒を巻き起こしますからね。自分の体調や疲れ具合によっては、この音のうるささは体にこたえます。
3.共感性が強すぎるのでケンカの仲裁で消耗しやすい
息子たちは、今9歳と4歳になりました。5歳差で少し離れた兄弟なので、取っ組み合いのケンカなどはありません。でも言い争い、私に逐一くれる報告などは後を絶ちません。
それに対しても、私は共感性が強く仲裁するのに一苦労。どっちの言い分も分かるため、報告を受けても仲裁に入る立場を決めるのに時間がかかってしまいます。
しかも、かなり深く考えてしまうので、子供たちが忘れて笑っているころに、自分なりの結論が出ることも。
一つの物事に対してこだわり、深く考えすぎる性格は子育てに向いているともいわれますが、当人としてはものすごく疲れます。
肝っ玉母さんのような対応はなかなかできず、抱え込んでしまいやすい。その繊細さは女の子育児には生かしやすいかもしれませんが、単純爽快な男の子育児には不向きなのではと思うことも。
4.HSPはひとりになれる時間が人の倍必要
子育て中は、ひとりになれる時間が限られてしまいます。男の子女の子関係なく、育児中はなかなかひとりのプライベートタイムを確保できません。
しかし、HSPはひといちばい消耗してしまうので、ひといちばいひとりの時間を必要としています。
- 受け取る情報を制限する時間
- 音や光などの刺激を制限する時間
- 静かに情報や考えを整理する時間
- 好きなこと没頭し、余計なことを考えない時間
正直、育児中私はどれもかないませんでした。当時HSPを自覚していなかったことも原因ですし、育児中はひとりの時間なんてせいぜい1日1時間もあればいい方ですよね。
しかし、男の子育児による脳の疲労を癒すには、ひといちばいの1人時間が大切なのだと、今やっと気が付きました。
5.男の子はお友達関係の悩みを抱えやすい
HSPは対人関係の悩みを抱えやすいですが、それがママ友同士となるとさらに厄介。
男の子は、早い場合1歳半ごろから自我の芽生えである「イヤイヤ期」に突入しますよね。このころのママ友づきあいには、かなり翻弄されます。お友達を叩いてしまったり、おもちゃの取り合いになったりというトラブルが激増するからです。
親同士、女性同士のやり取りにはかなり気を遣います。しかも、子供の教育に関する問題が関わるので
- 自分の対応が正しかったかどうか
- 相手へ悪い印象を与えていないか
など、余計な心配や考えすぎのクセを発揮することも、増えるのです。

HSPの男の子育児を少しでも楽にする方法
親自身、HSPであることを自覚できれば、男の子育児を楽にする方法はいくつもあります。ご自身に合った方法を選んで、育児の中に取り入れてみてほしいと思います。
1.子供との距離をとる
私は自分がしんどい、つらいと感じたら子供と距離を置きます。
と言っても、私は親に子供を預けられる環境ではないので、夫に頼むか、子供たちだけ子供部屋に残して他の部屋に行きます。空間を別にして、無理やりにでもひとりの時間を作るのです。
兄弟がいれば、子供同士少しの時間でも過ごしていてくれるでしょう。ただ一人っ子でまだまだ後追いするような年齢の場合、テレビや動画などに頼っても良いと思います。
何時間もひとりで放置するわけではなく、せいぜい数十分。自分の感覚が落ち着くまで、子供と別の空間に逃げることがよくあります。
よりしっかりとリフレッシュするためにも、一時預かりやベビーシッターを使うことも視野に入れましょう。一時預かりや、時間制のファミリーサポートなどは、理由を言わずに預けることも可能です。
2.無理してママ友グループに入らない
私は2度ほど、なりゆきでママ友グループに入ってしまい苦労した経験があります。お友達どうしでのやり取りを学ばせることも大切。
そんなとき、特定のお友達がいるのはとても良いことですよね。
私も、息子にお友達を作ってあげることはとても重要だと信じていたので、積極的に外に出ていました。しかし、ママ友付き合いは本当に神経をすり減らしました。
- お宅に招かれるときのマナー
- 手土産について
- 子供同士のケンカの仲裁
- ごめんなさいを言えるかどうか
- できる子・できない子の違い
- ママ同士の人間関係や相性
子供のためにお友達を作っていたのに、いつの間にか私自身が疲れる原因になっていたことも。
特に第一子は、余裕がなく分からないことだらけなので、自分のポリシーみたいなものも、あるようでない。
周囲のママの顔色や評価が異常に気になって、グループでのお付き合いを楽しめない時期もありました。
もちろん良い面もたくさんあり、お付き合いのあった人には感謝しています。
でも、無理に参加したり、グループに参加することで負担が増えるようなら、参加しないほうが精神衛生上良いと、強く感じていますよ。
3.脳をリラックスさせる方法
お子さんが寝た後は、脳をリラックスさせる方法を実践します。子育ては体力勝負などともいわれますが、実際の脳だってかなり疲れています。
結論の出ない悩みや、答えのない自問自答は、子育てにつきものです。そこで、常に思考をやめないHSP母の右脳をリラックスさせる方法を試してみましょう!
リラックス効果のある香りを嗅ぐ
アロマや、ご自身のお気に入りの香りをかいでリラックスしてみましょう。ストレス解消と言っても、育児中はできることが限られます。
自然に自宅で取り入れやすいのが、アロマです。
リラックス効果のあるアロマと、お湯さえあれば芳香浴が楽しめます。ハンカチに垂らして、常に携帯しておけば、出先でもリラックスを感じることが可能。私はアロマ専門店で購入した、オーガニックのシダーウッドを愛用しています。
家事育児の進め方を変える
毎日決まったルーティンがあるご家庭は、とっても良い生活習慣を整えられていると思います。しかし、仕事の習慣を変えないと、脳はかなり疲労してしまいます。
たまには、家事や育児のきまりを取り去ったり、いつもと違うリズムで過ごしてみることが必要です。
- 夕食の時間を少し遅くしてみる
- できあいのものや、外食で済ませてみる
- 日課にしていることをサボる
- 思い切り昼寝する
- 夜早く眠る
ふだん、きちっとしすぎているあなたはもっと、大雑把になってみて大丈夫。仕事の進め方を変えるだけで、同じ仕事を進めていても、脳の疲れ方が変わると言われているんですよ。
HSPで育児に疲れてしまう人は、ひといちばい頑張ってしまう人が多いはず。そんなときは、少し手抜きをしたり、サボったりして、家事育児のルーティンをやめてみましょう。
HSPの男の子育ては、とっても大変!自信を持って進もう
HSPの特性を持ちながら、子育てをしている人は本当に立派です。自分を含めて、こんな性質の自分がよく男子を2人も育てているものだと、感心したりすることもあります(笑)
どんなことも、いつも深く受け止め、考え、行動に移しているあなたの子育ては、間違っていないと思います。私もまだまだ、男の子育児に悩むことは多いです。
でも、悩むのは真剣だからです。愛情を持っているからこそ悩んだり、憤りを感じてしまったりするんですよ。
愛情の反対は、無関心です。無関心になることは、難しいですよね。悩んでいるうちが子育て期の華であり、醍醐味なのかもしれません。
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