毎日の男の子育児お疲れ様です。毎週がとっても早いのではないでしょうか。
育児は心がパンパンになったり、疲れが溜まり過ぎると、余裕がなくなって怒りっぽくなりがちですよね。この記事では、男の子を心の余裕を持って育てていくために、私が実践している【金曜夜の無礼講】についてご紹介します。
男の子育児の疲れを溜めすぎないために
筆者は男の子をふたり育てているのですが、1人親(シングルマザー)なので、本当にクタクタになることもあります。特に1人ではなくてもそうなのですが、毎日をとにかく完璧にしようと思うと無理が生じてきます。
そこで、長男が小学校1年生になった頃から、「毎週金曜日の夜は何をしてもOK」「みんなで乾杯する日」と決めているのです。
大人が週末の休み前、金曜日の晩になると飲みに行ったり、ビールをクゥ~っとやってからあげを食べたりするのと同じで、「子供も思い切り羽を伸ばしていい」ということと同時に、「自分も解放しよう」という意味があります。
シンママさんにこそこれをおすすめしたいんですね。やっぱりシンママの良いところといえば
- 旦那さんのご飯の支度がなくていい!
- 自分のペースで育児ができる
- 自分的なルールで子供とのびのび日々を送れる
- 誰にも文句を言われない(見られていなければ笑)
というところがあると思います。なので、これをいいように活用したいと思うようになりました。
金曜夜の自由な時間、具体的な作り方
「なにをしてもOK」と言っても、現実問題なにをやってもいいわけではないのですが、ある程度、もう振り切って許そうよ!ゆっくりしちゃおうよ!という感じで、我が家ではこんな風にしています。
1.子供の宿題は日曜日の昼までに終わらせればOKとする
金曜日って、大人も子供も「あー!今週も終わったあ!」と安堵する日であると思います。(ママ的には、実質休みではないけれど)
ここで「金曜日でも、宿題は今日中にやりなさい!」というご家庭もあるかと思うのですが、あえてそれをしません。「金曜日だし、ちゃんと日曜日には用意ができている状態にしようね。」という感じ。
そうすると子供も少し気が休まるのです。「やったー!ありがとう」と喜んで、のびのびとした姿を見せてくれます。こうすることで、リフレッシュできるようです。何も言わなくても土曜日には「もう宿題やっちゃおうかな」と自分から言ってくれることが増えています。
2.晩御飯は手抜き。そのかわりジュースで乾杯
金曜日の夕飯は、とにかく適当です。たとえば、もうキッチンに立つことすらめんどくさいときには、ご飯を炊いて、帰りにスーパーのおかずだけささっと買い込んで並べたりもします。毎日ではないので、よしとしましょう。笑
「我が家で居酒屋」気分になって、小さな缶ジュースとお惣菜の焼き鳥で乾杯することもあります。ちゃんと作るご飯もいいのですが、この「ちょっといつもと違うけど楽しいかも…」という雰囲気がいいのです。
ジュースと言っても、スーパーで1本50円くらいのものを数本買うだけなので、安上がりです。
「今週も頑張ったねー!」と子供と楽しみながら、思い切り手を抜いて、その分は会話をたくさんします。
3.洗い物もしない!洗濯物は明日!
金曜日の夜は、洗い物もしなくてOKとします。金曜日には子供の洗濯物がたくさんやってくる日ですが、スルーです!頭のどこかでは気になっていますが、ここを振り切ってやらないようにしています。
子供は、ご飯を食べてから「今日は金曜日だから、今からちょっとだけゲームしていい?」なんて聞いてくるのですが、これもよしとしています。ただし最高でも1時間~1時間30分。平日は絶対にダメとしているので、これも特別感があってとても嬉しいようです。
そうして子供がゲームしている間、ひたすらゴロゴロ!全員が自由です!笑
4.いつもより1時間だけ夜更かししてもよし
我が家では毎日寝るのは夜の9時です。しかし、金曜日の夜は10時まで起きていてもOKとしています。たとえばさっきのごろごろタイムが長引いて、お風呂が8時すぎになったとしても、10時までOKとしていれば、そのあとゆっくり寝る準備に入ることができます。
子供も疲れてはいるので、それでもいつもの時間に寝てしまうことも多いですが、時々は一緒に起きて話したり、学校の図書室で借りてきた本を一緒に読んでみたり。いつもなら余裕がなくてできないことを、一緒にやってあげられるようになります。
「なんだかいつもより見てあげられてるなあ」と感じることで、自分も気分が良くなるし、嬉しくなるんですね。
5.土曜日の夕方頃から少しずつペースを戻していく
ただ、自由にしすぎても「月曜日」がしんどくなってしまいますよね。そのため、金曜日の無礼講は、少し引きずっても翌日土曜日の夕方まで。夕方からは洗濯物を片づけたり、掃除をしたり、子供にも「宿題しようね」と声をかけはじめます。
身体がだるい時は、あえて子供と数時間公園で遊んだりして体を動かします。大事なのは、一歩なんです。一歩だけ進むことでエンジンが入り、その勢いを残した状態で、土曜日の夕飯を作ります。
日曜日は、起きたら家事がすっきりしている状態になっていることがベストです。
こうして毎週「金曜夜の無礼講」を作ることで、自分も子供も思い切り羽を伸ばし、あまりカリカリ怒ったり、子供を叱りつけたりもせずに、穏やかに過ごすことができています。
シングルマザーだから、甘やかしてはいけないというプレッシャーはありませんか?
良くも悪くも、シンママさんは自分を無意識に追い込みすぎてしまうことがあります。1人だからがんばらなくちゃ、1人だけどしっかりと息子をしつけなくちゃ、立派に育てなくちゃ…と思うんですね。
ですが、自分の事も子供の事も、時々は甘やかしていいと思うのです。ひとり親家庭になったのは結果論であって、だからといって「何が正しいか」ということは一概に決めつけなくていいんです。
大切なのは、ママも子供さんも常に少しのゆとりを持ちながら、それぞれに合った生活の中で努力すること。これって、1人親でも2人親でも、結局は同じなんです。だから頑張り過ぎないでくださいね。
金曜日の無礼講のおかげで起こったメリット!
最後に、このほぼ完全なる自由な日を設けたおかげで、我が家で起こったいい影響をお話しておきます。
いつも頑張らせるより、逆にメリハリがついてきた
やはりまだまだ小学生。毎日にメリハリをつけたくても、なかなかうまくいかないことが多いです。ただ、今は金曜日になると自由だから、それまではちゃんと頑張ろう!と思えるようなのです。
平日はきちんと帰ってから宿題をする日も増えてきて、私自身も、「金曜日の夜にまた乾杯するから、それまでは一緒にがんばろうぜ!」と声をかけています。これが割と心に響いているようです。「そうだね!!しゃあないか!」と頑張ってくれています。
平日の「ゲーム!ゲーム!」状態が和らいだ
男の子はやっぱりゲームが大好きなんですよね。「もう、あんたはゲームのために生きてるのか?」というくらい、なにかにつけてゲームがしたいと言っていたりします。(ゲームができないとなると、不機嫌になったりやる気が失せたり)
でも、金曜日の夜はがっつりゲームがOKなので、他の平日は「宿題できてないからだめ」「30分しかだめ」と言ってもふてくされなくなりました。むしろ、いかに金曜日を楽しむかと考えているので、嫌なことは先に終わらせよう、と考えるようになってきたようです。
やはり「がんばった先にご褒美が待っている!」という確かな状態を作っておくことで、そこに対して信用し、やる気が出るということ。ここは本当によかったかなと思います。
息子の話をちゃんと聞いてあげられる余裕
シンママさんの場合、どうしたって話を聞いてあげたい気持ちはあっても「ちょっと待って!」とか、「あれとあれが終わらないとこれができないー」と考えているので、物理的に無理なことが多いです。
ただ、よくよく子供の話を聞いてみると「そうか。あの子と仲が良いんだ」「こんなことで悩んだり考えたりするんだ」「これが得意なんだ」と発見したりしますよね。意外な一面を知ることにつながり、いい影響が出ていると思っています。
「がんばってがんばってがんばっても、結局は限界が来る」ということをもう前提において、あえての休みを作ることは、家庭内の穏やかな空気感を守ったり、子供を見てあげられる時間を増やすことにも繋がっています。
男の子育児は疲れる!週一回は「がっつり休む」ことが大事
母親業には休みというものはあってないようなものです。毎日は無理でも、振り切って「何もしない!」という日を設定してみるのもひとつの方法です。意外とこれがむずかしく、追い込まれてしまうのではないでしょうか。
もちろん金曜日の無礼講だけが方法ではないですが、ご家庭にあった「完全リフレッシュデー」を設けてみることをおすすめします。一緒に頑張っていきましょうね!/おとこそだて.com編集部
