入園後、子供が幼稚園に行きたくないと言って泣くのは当然のこと。
でも毎朝限られた時間の中で、泣いたりぐずったりする子をなだめるのは簡単なことではありません。
なかなかすんなり登園できるようにならない
周りの子が徐々に慣れはじめている焦り
などなど、入園後長い間幼稚園に行きたくないと言って泣く子に対しての対応や心得の方法を考えていきましょう。
幼稚園に行きたくない理由は?
幼稚園に行きたくないと思う理由は、子供なりにきちんとあるはずです。
入園後は特に初めての環境に戸惑いが合って当然です。
お子さんに余裕があるときに、幼稚園に行きたくない理由をしっかり聞いてみましょう。
・お母さんと離れるのがさみしい
・お友達や先生に会うとき緊張してしまう
・嫌なことや嫌な人がいる
(例:給食が嫌だ・友達で乱暴な子がいるなど)
などなど、子供なりに行きたくない理由はあります。
どんな理由でも、まずはそれをしっかりと肯定して受け止めてあげることが最初のステップです。
どうしても、
「幼稚園行きたくない」
「おうちにいたい」と言われると
「そんなの無理だよ」とか
「みんな幼稚園に行くんだよ」
というように、目先の問題を突き付けてしまいがちですよね。
でも、そこはまず固定のセリフにしてもいいので「同調」「共感」を心がけましょう。
「そうだね、おうちにいたいよね。」
「お母さんもさみしいよ、行きたくない気持ちわかるよ。」
正直、早く幼稚園に行ってくれないと家事もできないし、予定もあるし…なんて焦る気持ちがあるときもありますよね。
しかしそこはぐっとこらえて、とにかく肯定。
とにかく共感してあげてください。
「もう、いい加減にしてよ!」
「幼稚園は皆行くものなんだよ!」
というように、イライラをぶつけてしまうと火に油。
行きたくない気持ち+お母さんに怒られた気持ちのダブルアタックで、お子さんはまずますどんより暗くなってしまいます。
とにかく心を無にして、イライラした様子を見せない努力も大事です。
幼稚園に行きたくない気持ちに終わりはない
正直なところ、子供が朝幼稚園に行きたくないと思うことに終わりはないかもしれません。
お友達がいっぱいいて、活発に活動するのが好きな子でも、朝はやっぱり
「あぁ、もう行かなきゃいけない時間かぁ…。」
と思っていたりするものです。
できることなら、おうちでお母さんと好きなことをして遊んでいたいのです。
それでも完全な習慣となり「必ず行くべき場所」と認識されているので、文句を言わずに行くようになるのです。
(もちろん幼稚園大好きで、早く行きたい!というお子さんもいますし、それはとても良いことですね。)
年中さん、年長さんになっても、朝はなんとなくお母さんと離れるときにさみしい気持ちになることがあります。
それは、お母さんと一緒の時間に安らぎを感じていて、満ち足りている証拠。
幼稚園に行くときに泣いたり、嫌だと言って意思表示できるとは決して悪いことではありません。
最初に泣かない子はあとから反動が出ることも
中には、入園後すぐに泣かないで幼稚園に行ける子もいます。
とても自立心が発達しているようですが、実は素直に気持ちを出せないだけでいる可能性もあります。
入園後に泣かずに登園していた子は、その後遅れて登園を嫌がる反応をみせることもあるので油断できません。
例えば、運動会の練習が始まって疲れがたまっているときや、進級によって環境が変わったときなど。
何かのきっかけで、遅れて登園拒否の反応をみせることがあります。
入園後、張り切った気持ちでいる子や、泣いている子が大勢いて圧倒されて気持ちを出すことのできない子供もいます。
どんな子供も、親から自立して活動することに不安や動揺があるのです。
だから、決して
「泣かないから安心」
「泣いてばかりで弱い子」
と決めつけないように注意してほしいところです。
どんな子供も同じように日々いろいろなことを考え、感じています。
そして毎日少しずつ成長しているので、どんな小さなことでも気付き、褒めていってあげるとよいのではないでしょうか。
さいごに
幼稚園に行きたくない、という登園後の悩みは多くの親御さんが感じているものです。
登園時には泣いていない子も、家では泣いていたかもしれない。
泣くほどではないけど、行きたくないと言って少しだけぐずる子もいます。
そして、思い切り泣いて気持ちを表現できる子もいる。
それぞれみんな、頑張っている証拠です。
とにかく朝の登園渋りは、あまり神経質に気にせず先生にお任せするというスタンスでも良いでしょう。
必ずさみしい気持ちを肯定し、受け入れてあげることをお忘れなく。
元気いっぱいに「言ってきます」と言える日が早く訪れると良いですね。
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