うちの子、なんとなく育てにくい?HSCの育て方

HSC

子供を育てることは、どんな人でも、どんな子供でも一筋縄にいかないもの。

でも、なんとなく周囲の子より育てにくいと感じる、もしくは、悩みを話しても理解されない…

そんな、言葉にならない疑問を持っていませんか?

 

HSCとは?

Highly Sensitive Child(ハイリーセンシティブチャイルド)

ひといちばい刺激に敏感で、感受性の強い子供のことをいいます。

 

私の息子はHSCです。

そして私自身、HSP。

 

実は、HSCの特性を持った人は5人に1人という比較的高い割合。

1クラス30人の学校ならば、1クラス6人はHSC気質という計算になります。

 

この記事では、お子さんの微妙な育てにくさから

「もしかしてHSCかも?」という疑問を抱きつつある方に向けて、お話をします。

その原因不明の育てにくい感覚、HSCかもしれません

 

見た感じは普通の子と何ら変わりない。

勉強や運動も人並みにできるし、集団にもそれなりについていける。

でも、家だとちょっとしたことにこだわって癇癪を起したり、他の子が悩んでいないようなことで悩んでいる。

 

そんな、なんとなく微妙な違和感や育てにくさを感じている親御さんは多いもの。

私もかつてはその1人でした。

 

HSCは、脳の特性です。

病気ではありませんし、障害でもありません。

ADHDなどと若干似た部分を持っているケースがありますが、全く別物で、対処法も違いますので混同しないようにしてください。

 

HSP・HSCの特徴を簡単に挙げてみます。

 

  • 感受性が強い
  • 動揺しやすい
  • 複数のことを同時に要領よく進められない
  • 音や光の刺激に弱い
  • 疲れやすい
  • 心配しやすい
  • 人の感情に左右されやすい
  • 人が感じていることが何となく分かる
  • 勘が鋭い
  • 理解が早い
  • 競争が苦手

 

ごく一部ですが、このような特徴があります。

 

遺伝要因が強いともされていますが、実際にははっきりしていません。

親が非HSPで子供がHSCというケースもありますし、私のように親子共々敏感気質ということもあります。

 

また、子供の育てにくさや敏感さを実感し、そこから親御さんがご自身のHSP気質に気付くことも多いです。

まずは、敏感で繊細な子の気質を深く知って、今後の子育てや生き方のヒントとしていきましょう。

 

HSCのチェックリスト

 

HSCは病気や障害ではないので、病院で診断を受けて治療するようなものではありません。

親御さんがでチェックをしてみて当てはまることが多く、納得できればHSCだということになります。

HSCの定義は、あくまでも気質を理解することで、少しでも生きやすく、楽になるためのもの。

 

どうしてこうなんだろう?

どうして人と違うんだろう?

 

そんな不安を「HSCという特性を持っているから、仕方ないのだ。自然なことなんだ。」と解釈することで、親も子も楽になるというのがまずは第一目標です。

 

1.すぐにびっくりする

2.服の布地がチクチクしたり、縫い目が肌に当たるのをいやがる

3.驚かされるのが苦手だ

4.しつけは、強い罰より優しい注意の方が効果的

5.親の心を読む

6.年齢の割に難しい言葉を使う

7.いつもと違う臭いに気づく

8.ユーモアのセンスがある

9.直観力に優れている

10.興奮した後なかなか寝付けない

11.大きな変化にうまく対応できない

12.たくさんのことを質問する

13.服がぬれたり、砂がついたりすると着替えたがる

14.完璧主義である

15.誰かがつらい思いをしていることに気づく

16.静かに遊ぶのを好む

17.考えさせられる深い質問をする

18.痛みに敏感である

19.うるさい場所を嫌がる

20.細かいこと(物の移動、人の外見の変化)に気づく

21.石橋をたたいてわたる

22.人前で発表するときは知っている人だけのほうがうまくいく

23.物事を深く考える

参考文献:エイレン・N・アーロン著

「ひといちばい敏感な子」より抜粋

 

この中で、13個以上当てはまる場合HSCの可能性は極めて高いです。

ただ、13個に満たなくても、お子さん自身がつらいと感じたり、親御さんが育てにくいと感じていれば、HSCだと思って接していく方がよいと思います。

HSCであることは決してマイナスなことではないので、是非とも受け入れて、向き合う方法を模索して見て下さい。

そういう気質を持っていると自覚するだけも、かなり心が楽になります。

息子がHSCだと分かるまでの苦悩

 

息子は、赤ちゃんの頃から何かと不器用で手のかかる子でした。

もちろん第一子だったので、ただ育てるだけでも必死だったのですが、それにしても色々と問題が起こります。

 

息子のHSC的特徴をまとめた記事はこちら↓↓

ご興味のある方は参考にしてください。

敏感・繊細・感受性が強すぎてつらい!HSCな息子の特徴
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息子はちょっとしたことで癇癪を起して怒り、泣きわめく子でした。

例えば、服の肌触りや着心地、靴のマジックテープの締め付け具合。

夜泣きもひどく、夜尿・遺尿・夢遊病・アレルギー体質などなど。

とにかく手がかかりました。

 

でも、外では優等生なんです。

あまり他人に言うべきことではないのですが、本当にどこに行っても褒められる子。

私からすると「そんなことない…家での私の苦悩はものすごいものなんだ…」としか思えないことも多かったです。

だから、誰かにこの子の育てにくさを打ち明けても

「何言ってんの、めちゃくちゃいい子じゃん。何でもできて、優等生で」

これで終わってしまうんです。

 

発達障害の一部の子は、外から見たら全く分からない子もいる。

優等生タイプの子でも、発達障害を抱えているケースはある。

このような情報を目にしたときは、もしかしたらうちの子がそうかもしれないと思いました。

幼稚園の担任の先生に、相談しようか悩んだことも。

でも、やっぱり発達障害には当てはまらないような気がしたり、何の問題もないと言われるかもしれないと悩み…

この繰り返しでした。

 

HSCをはっきりと自覚したのは、小学校に入ってからです。

小学校に入ると、子供の性格や気質というものがかなりはっきりし始めました。

そこで、明らかに感情面で不安定になったり、他人や映像作品の影響を受けやすいことからHSCにたどり着いたのです。

 

もちろん、息子本人はHSCのことなど知りません。

でも、私は息子が単なる神経質な子ではなく、HSCという感受性の塊だということを理解してから、子育てがとても楽になりました。

それまでは、息子の神経質さや感情の波を「私の育て方が悪かったのかも」と思うことが多々あったのも事実。

私がこの子をこういう風にしてきてしまった…

そんな自責の念もHSC書籍との出会いにより、取り去ることができたのです。

HSCの育て方で大切なこととは?

私がHSCの息子を育てる上で、心掛けていることを少し紹介します。

こうしてはっきり言語化できるのはごく一部ですが、少しでも悩んでいる方のヒントになれば幸いです。

1.気持ちを聞く・話をさせる

HSCは他人の感情を読み取ったり、人の思っていることを想像する力に長けています。

その分、物事を深く受け止めすぎる傾向に。

 

例えば…

  • 友達に言われたひとこと
  • ケンカしてしまったこと
  • 自分が言ってしまったこと
  • 先生との関わり方

 

子供であっても、人間関係は複雑です。

ちょっとしたケンカや、他人の意見や感情に翻弄されてしまうことがあります。

 

ただ、それは阻止することができないものなので、何か不安なことや困ったことがあったらすぐに言える環境を整えておくことが大切です。

幼稚園や学校から帰宅したら真っ先に、今日あったことや感じたことを話す時間を設けてみましょう。

その都度しっかりと吐き出させることで、ストレスを軽減してあげるのです。

 

2.感覚へのこだわりを理解してあげる

 

HSCは感覚過敏を持っている子が多いです。

息子の場合、洋服の肌触りや着心地にこだわりが強く、一時は真冬でも一切の重ね着ができませんでした。

肌着も上着も着られず、本当に困りましたが、強要は逆効果だと知り、一切何も言いませんでした。

 

皮膚の感覚過敏だけでなく、HSCは様々な感覚へのこだわりを持っているケースがあります。

 

  • 偏食
  • においへの敏感さ
  • 音への敏感さ
  • 感触や汚れなどへの嫌悪
  • 光やまぶしさを嫌う

 

など。

 

こんな特性を持っている場合、その感覚への敏感さを理解してあげてください。

大人が理屈で「こうしなさい」と話したからといって感覚過敏は治りません。

子供自身の成長と共に少しずつ良くなることはありますが、親が強要しても逆効果。

なるべく寛大に、大雑把に見守ってあげることが大切だと考えます。

 

3.環境の変化には細心の注意を

 

HSCは、環境が突然ガラッと変わるのがとても苦手です。

子供って、実は大人よりも環境の変化が多いんですよね。

  • 入園や入学
  • 進級やクラス替え
  • 習い事を始める
  • 転校

こんな感じで、ほぼ毎年何かしら環境の変化があるものです。

HSCは変化した環境になれるのにとても時間がかかったり、最初はうまく適応できずに悩むことがあります。

息子の場合、小学校生活になれるまでに2年半くらいかかりました。

小学校3年生後半となった今、ようやく小学校の生活を心から楽しんでいるように見えます。

 

ちなみ、HSPの私は小学校1年生で不登校になっていますので…環境の変化には十分注意してあげて欲しいと思います。

しかし、HSCは適応障害ではありません。

周りの大人のケアや心がけ、時間の経過によって自然に慣れていくことも多いので、温かく優しく見守ってあげられると良いですね。

 

4.ハードスケジュールは組まない

 

ハードスケジュールは、HSCにとって負担となることがあります。

HSCは刺激を受けやすいので、ひといちばい疲れやすい体質。

学校から帰ってすぐに習い事、終わったらすぐに宿題、夕食と身支度をして寝る!

こんなハードスケジュールが続かないように、配慮してあげましょう。

予定のない日、好きなことを自由に楽しむ日をちゃんと設けて、心に余裕を持たせてあげてください。

中には毎日習い事が入っているようなご家庭もありますが、少なくともうちのHSCには無理です。

 

HSCは育てにくいが、魅力もいっぱい!

 

HSCの特徴と、育て方のコツを少しだけご紹介しました。

ただこれはあくまでも一例、であり私個人がやっていることですので、ご承知おき下さい。

 

ただ、親が子供の敏感さに気付き、配慮してあげられることはとても素晴らしいこと。

HSCには日々、たくさんの情報と刺激が入ってきて疲労します。

その分、家では暴れたり、ちょっとしたことで泣いたり、ストレスをぶちまけるかもしれません。

そこは親御さんの忍耐力が問われることもありますが、上手な付き合い方を探していきましょう。

 

HSCは敏感で繊細、生きづらさを抱えやすいですが、その分多才であったり、情緒豊かだったりと魅力を持っていることが多いです。

また、人の顔色や空気を読むことが得意なので、人間関係もそれなりにうまくやっていけることが多く、人からも好かれやすい傾向に。

HSCで大変なことはたくさんありますが、その分良いこともたくさんあります。

そんな魅力に気付いて、伸ばしてあげることも大切なのではないでしょうか。

 

より詳しく知りたい方は、書籍を参考にして正しい知識と、気質への捉え方を学んでみましょう!

 

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長沼睦男先生は、HSCを診ることのできる希少な精神科医です。

とてもやさしく、愛情深い文章をお書きになるので、私はとても救われました。

 

 

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