HSCの育て方…わからない!?繊細で敏感な子供の悩みを大公開

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HSC

HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)は、日々さまざまな悩みを抱えています。悩み、といっても大人のように「これが嫌なんだ」「なんで自分ってこうなんだろう」というようなはっきりした問題として頭に浮かんでいるわけではないようです。

この記事では、筆者がHSCの息子と話していて感じたことを一挙にまとめました。同じ気質をもっていても、生活環境や元々もっている素質は大きく異なるので、参考程度にお読みくださいね。

HSCの育て方を知る前に、HSCの実際の悩みを知っておこう

学校や習い事、友達関係、家庭の中。さまざまなシーンでHSCは、神経の高ぶりを感じたり、ちょっとした悩みを抱えたりしています。

1.嫌なことをしてくる友達のことも、悪く思えない

息子は、いつもいつもちょっかいを出してきたり、感情に任せて手を出してきたりする友達のことでよく悩んでいます。しかし、そのような子のことで悩んだり泣いたりしていても、その子のことをきっぱり拒絶したり「あの子は嫌い!」と思えないところがあります。

私は、人には相性もあるし、理由はどうあれ人を傷つけるようなことを言ったり、殴ったりされたら「嫌い」と思っていいよ、話しているんです。誰とでも仲良くしなさい、どんな人にも優しくしなさい、というのは無理なことなのだと教えています。

しかし、HSCの息子の場合は「なんでそうなっちゃうのかなぁ」「もっと、こうしたらいいんじゃないのかな」などと、完全に相手を悪者にして自分を守るということが苦手なんですね。

小学生の子供なら「あいつは嫌いだ」とはっきり拒絶することだってあって当然です。でも、それだとうまくやっていけないということがわかってしまうため、無意識のうちに「どうしたらうまくやれるか」という情報処理が進んでしまうのです。すると、自分の「傷ついた」「嫌だ」という気持ちを忘れて、相手のために動いたり、考え過ぎてしまうことも多いようです。

2.先生の対応にも、常に疑問の視点をもっている

私は、先生の言うことや大人の言うことは絶対だし、素直に聞き入れてしまうのが子供だと思っていました。しかし息子の場合、先生の対応にも、代案を出してくるのです。

たとえば

  • ケンカの仲裁に先生が入ることで問題が大きくなる
  • 感情的になりやすい子に正論でぶつかる
  • 怒鳴ったり「バカ」などの発言をすることに対しての是非
  • 生徒に対して言っていることを、先生自身ができていない

このように、先生の矛盾点や「それでは逆効果なのに」という問題点などにも気づいています。でも、それを先生に真っ向から反論することもできず、モヤモヤを抱えて帰ってくることがあります。

HSCは、大人の矛盾点や世の中の変な仕組みなどに対して「おかしい」と感じることが多いです。おかしいと感じていても、それがはっきりしていることばかりではありません。息子は現在小学校4年生ですが、もっと小さな年齢の子供は「何だかわからないけど、不安」という感覚でしか受けとめられていないことも多いです。これが、不登校の原因になることも少なくありません。

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3.親の矛盾点にも気づいている

大人の矛盾点に気づく、ということは当然ながら親の矛盾点にもちゃんと気づいています。私も息子に何度も「お母さんっていつも〇〇なんだもん」と指摘を受けたことがあります。こういうのも、「お母さんのせいで!」というような感じで感情的ではないんですね。親子がゆっくり話せる状況で、今親に余裕があって自分の話を聞き入れてもらえそうだなという時をちゃんと判断して、打ち明けてきます。

  • 弟に甘い
  • 父親が〇〇と言うのは、きまって寂しいときだ
  • お母さんはなぜいつもすぐ悩むの?
  • 本当はあのときひどいって思った

こんな風に、親の矛盾点や「これは変だ」と思うことをわかっていたり、親の言動の裏にある気持ちを悟っていたりするんです。私は息子の意見や告白によって気づかされたり、勉強になったと感じたりすることが多いです。

親はどうしても、毎日忙しかったり「わかってはいるけどなかなかできない」という言い訳があったりしますよね。そういう部分は、知らず知らずのうちに見ないフリしてしまうこともあるんですが、子供の話にちゃんと耳を傾けることで、発見や反省をもたらしてくれるんです。

4.周囲につられて言動している自覚がある

息子は、一見やんちゃな小学生です。どこにでもいる、悪ガキっぽいところもあります。しかし、そういう部分に対して「自分は本当はそういう人じゃない」ということに気づいているそうなんです。

友達と一緒にいると、友達のテンションやトーンにつられてしまうことを自覚しています。これは、HSC特有の「人の気持ちや感覚をコピーしてしまう」という特徴からくるものなのかもしれません。しかし、本当は自分はそうじゃないということにも気づいているようです。

楽しくないのに無理にそうしている……ということとは違って、単純に人に合わせてしまう部分に疲れるということです。

これを親や周囲の大人が気付くのってかなり難しいのではないかな、と感じます。私自身、息子が疲れやすく学校に行くのがしんどくなることが多いと周囲に話すとすごく驚かれるんですね。「〇〇君って活発だし友達も多いから、毎日本当に楽しそうに見える」といわれるんです。楽しくないわけではないと思いますが、周囲に合わせる能力が高いHSCはひといちばい疲労しやすいということはわかってあげたいところですね。

5.興奮したときや立ちっぱなしなどで、めまいやふらつきを感じる

HSCは迷走神経の関係で、めまいやふらつきを感じやすいです。息子の場合、学校では3時間目の前後でフラフラしやすくなったり、興奮したときや疲れを感じるときにめまいがあるとのこと。友人のHSCの子供は、ときどき失神することもあると話します。

個人差が大きいこと、また体の医学的なことは専門医に相談しないとわからない部分が多いので、あくまでも一例として受け止めていただければと思います。ただ、HSCは脳の神経が高ぶりやすいという特徴があるため、まったくの無関係ではないと考えています。

6.自分の「よくないところ」に目が行きやすい

HSCは「自分のよくないところ」に目が行きやすいことも、息子を見ていて感じます。たとえば、誰かに嫌なことをされて我慢できずに言い返してしまったとき。親からすると「そんなことをされたなら、それくらい言ってもいいよ」と思うんですが、息子としては「こんな言葉を言ってしまった」「相手を傷つけたかもしれない」ということにも気持ちが奪われてしまうんですね。

学校の学習や宿題に関してもそうで「できていないことへの罪悪感」と「めんどうだからやりたくない」というふたつの気持ちの間で揺れてしまうことが多いです。

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7.なんで自分は学校に行っているのか、わからない

息子は学校に行くのを、心から楽しいと思えていません。血圧も低く朝が苦手ということも相まって、少しでも調子が悪い場所があると、ここぞとばかりに「ここの具合が悪い!学校無理!」となります。

なので、朝学校に行き渋る日が1ヶ月に何度もある状況です。

学校には友達もいるし、先生も特別厳しかったり傲慢な先生にあたったことはありません。もちろん、いじめをされているわけでもない。むしろ、学校では目立つ方だしクラスメイトに人気もあるタイプ。だけど、学校が好きじゃないんです。

それは、この章の最初に出てきたように「嫌な子の気持ちもわかってしまう」とか「周囲に合わせてしまう」ということからの疲労感や「なぜこの勉強が必要なのか?」という懐疑的な視点、先生や大人への憤り……本当に、さまざまな要素が絡み合ってそうなっているんだろうなということがわかります。

実際に息子は「俺はなぜ学校に行っているのか、わからない」と話すことがあります。

8.痛みに敏感で、理解を得にくい

HSCは、痛みに非常に敏感であることが多いです。息子の場合、ちょっとした怪我や体の不調もけっこうオーバーに訴えてきます。もちろん、実際に私たち親がその痛みを感じたわけではないので、オーバーだとするのも少し違うのかもしれません。ただ、大人からすると「そのくらいのことで」と言いたくなってしまうようなことでも、大騒ぎします。

これは家庭の中でも理解を得にくくなってしまうことがあり、学校や友達との間でも同じだと思います。大げさだ、弱虫だと言われてしまうことがあるのも、事実ではないでしょうか。

9.好きなことを思い切り語れる場が欲しい

HSCは、みんなが好きなこととはちょっと違うことに没頭したり、夢中になったりすることがあります。うちの子の場合は、マインクラフトというゲームが大好きで、かれこれ5年くらいずっとやり続けています。プログラミング教材としても使われるゲームで、何かを作ったり育てたり、暮らしたりというクリエイティブなゲーム。もう学校の友達の中ではそのゲームの流行は去っているようなのですが、彼はマイクラを突き詰めようとしています。後は漫画ですね。両親の影響で古いマンガをひたすら読んで、ときどき自分で書いたりもしています。これは一例で、好きなものの内容はその子それぞれですね。

人と違うものに興味をもつ場合、好きなことについてとことん語り合う機会が少ないというのも、彼の悩みのひとつなのだそうです。もっと話したい、もっと共感してほしい、という思いが心のどこかにあるようです。

10.極度に心配することがある

HSCは、極度に心配症なところがあります。息子の場合、生死にかかわるような事故・事件・災害などに対してかなり心配します。下校中に消防車が走り去ると、自宅が家事かもしれないと思って慌てて帰ってきます。知らないおばあさんに声をかけられると、不審者かもしれないと逃げて帰ってくる。台風の日は、窓が割れて家の屋根が吹っ飛んでいくのではと不安で、眠れなくなります。

危険な要素を察知すると、それがどんな風になって、どんな被害が起こるか……というところまで想像できてしまうため、一般的な子よりも極度に心配したり、不安になって動揺してしまうのです。

HSCの育て方はとにかく「聞いてあげること」に尽きる

HSCの育て方のコツは、とにかく聞いてあげることに尽きます。ただ、聞いてあげるときに注意したいことがいくつかあるので、私が心掛けていることを例にとってみますね。

1.誘導しないこと

親は子供を心配するために「もしかして〇〇なの?」「それって〇〇ってことなの?」とこっちから答えを提示して、誘導させてしまうことがあります。特に親もHSPの場合、想像力が豊かなので「こうだったらどうしょう」「もしかしてこうかも?」と先を読んでしまいがちなんですよね。

でも、HSCの中には自分ではっきりそう感じたわけではないけど、親が「こうなんじゃない?」ということで「そんな気がしてくる」とか「そうかもしれない」と思おうとしてしまうこともあります。これって、HSCに限らないと思うのですが、できるだけ親が誘導するような話の持って生き方はしないように注意しています。

2.「そうなんだ」のアサーティブが大事!

話を聞いてあげるときはひたすら「そうなんだ」でいいのです。

  • そんなこと気にしなくていいのに!
  • そんなわけないじゃん
  • それは違うんじゃない?
  • そんなこと言わないで

このようなかんじで、親の意見や思いをすぐに子供になげかけないようにしています。確かに、親心として「そんな風に思うことないのにな」と感じることって多いです。しかし、まずは「(あなたは)そうなんだ」というスタンスでいてあげたいのです。

というのもHSPである私自身が、人に何かを話した時に「そんなこと、どうだっていいじゃんん!」とか「そんな小さなことで?」といわれるのがすごく怖いんですね。自分でも、小さなことだったり、気にする事じゃない、というのがなんとなくわかっていることも多いためです。

さらに「(あなたは)そうなんだね」という受け答えは『アサーティブ・コミュニケーション』といって、子育てに限らず対人関係で非常に大事な会話のスキルなんです。

アサーティブ・コミュニケーションとは?

自分と相手、両方を対等に尊重し合いながら話す会話方法のこと。相手の気持ちや意見を尊重し、同時に自分の主張も適度に表現しやすくなるコミュニケーションの形です。

子供が言うことに対して何か思うことがあっても、まずは「そうだったんだね」「そんなことを考えていたんだね」というクッションが必要です。意見交換はそのあとでいくらでもできますから、まずは受け入れて子供自身の次の言葉を待つことを徹底しています。

3.子供の繊細さに親が動揺しないこと

HSCの子供は、親から見ると心配になるようなことが多いですが、過剰に心配したり悩んだりするのも子供にとって負担になることがあります。HSCは「自分のせいで誰かが悲しんだり、悩んだりするのが嫌だ」という感覚ももっているんです。

これはとても難しいかもしれません。誰だって子供のことは心配ですし、悩まないわけがないです。でも、動揺しすぎないように注意することも必要です。HSCは親がちゃんと話に耳を傾けて受け入れる姿勢があれば、自分自身の深い情報処理と鋭い直感で、ちゃんと自分の道を切り開いていくことができると信じることにしています。

HSCは繊細だが、環境次第ですばらしい人材になる

HSCは育てにくい、繊細でいろいろなことにつまづきやすい……。そう思って構えてしまわないように、していきたいですね。とにかく「この子は色々なことが理解できている」ということを常に忘れたくないです。

「この子はほんとうに、危なっかしい」「この子はどうしてまわりの子と違うの……」という視点だと、親はすごく不安になり、子供も同時に不安になっていくというスパイラルがあると思います。しかし、「この子は大丈夫」「この子はちゃんとわかっている」という信頼を与えてあげることで、HSCはちゃんと感情を親に話してくれます。そして、そこからは親と子が同じ目線で「じゃあ、どうしていけばいいかな?」と相談し合うような関係がいちばん理想です。

「親がどうしてあげるべきか!?」「〇〇してあげなければ!」という風に親が突っ走る必要は全くないのだと思っています。ただ、まだまだ子供ですからわからないことや、自己管理できない部分などはサポートが欠かせませんので、その匙加減は少し難しいかもしれません。

子育ては「正解」を追うものではなく「できるだけ後悔のないように」を目指すことが大事です。そのためには、子供への安心感と、親への信頼を裏切らないように、日々冷静に自分を振り返っていきたいなと思っているのであります。/おとこそだて.com編集部

 

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