不登校の原因って何だろう?学校が苦手でもいいじゃないか

不登校

 

日曜日の夜。

また明日から学校が始まります。

昔は日曜の夜、翌日への不安や憂鬱さを抱える人のことを「サザエさん症候群」などと呼びましたよね。

私もなんとなく、サザエさんを見ながらの夕食に得体の知れない違和感を覚えていたものです。

 

さて、私はこうして今情報を発信する側になっていますが、子供時代や思春期はとても不安定な日常を送っていました。

登校・引きこもり・うつ病・自傷行為・PTSDでの、児童精神科への通院歴など。

我ながら、よく普通に子供を産んで育ててこれたなぁと苦笑してしまうほど、思春期は危うい状況でした。

(人一倍悩み、苦労し、夫にも多大な迷惑をかけてきましたが……。)

このような現代の若い子供に陥りやすい問題には、育った環境が影響していることも多いです。

それに加えてHSPという性質についても大きな関係があると思っています。

https://otokosodate.com/katei-kankyo/dokuoya/hsp-toha/

私の過去の経験を踏まえ、なぜこうした思春期~青年期の問題にHSPが関係しているのかを考えてみたいと思います。

 

1. HSCが学校で感じる数多くの刺激・ストレス

HSCは、様々な情報を敏感に感じ取る能力に優れています。

それに加え、感じた違和感に対して「なぜなんだろう?」と深く考えすぎてしまうタイプの子が多いです。

そのため、先生や友達に対しての好き嫌いが激しく、イライラや不安を抱えやすいとも言えます。

また、環境の変化に対して敏感に反応しやすいのも特徴です。

クラス替えや担任の先生が変わること、席替えや受験モードへの突入などなど、学校の雰囲気が少し変わると大きく動揺したり、疲労感が高まってしまうことも多いのです。

 

しかし、本人は「僕はHSCだから、、すぐにドキドキしたり不安になったり、疲れたりする」なんて思ってはいないわけです。

自分の感じること、周囲から注意されること、その原因も分かりません。

なんとなく疲れやすくてやる気が出なかったり、周囲に溶け込めなくて不安になったり…。

親にいちいち相談するほどのことでもないけど、なんだかモヤモヤすると言う気持ちになっているケースは多いと思います。

また、HSCではない子供も思春期には特有のイライラ、不安感などに襲われることがあります。

この時期、周囲から強い重圧をかけられたり、理不尽な対応を積み重ねてしまうと、心身に何かしらの影響が出てしまうのではないでしょうか。

2. HSCがSNSに依存しやすい理由

HSCは、SNSなどに依存しやすい傾向にあると思っています。

なぜなら「ネットの世界には気を遣う必要がないから」です。(遣う人は遣いますが、現実世界とは違います。)

現代ではLINEなどで、自分の実際の友達とネット上でやり取りすることが増えてきましたよね。

ここで言うネット依存とは、それとは違います。

「ネットでしかつながりのない友人」との交流に依存すること、です。

 

ネット依存、と言ってしまえば聞こえが悪いのですが、ネットには巣の自分を受け入れてくれる人がたくさんいます。

現にTwitterなどのSNSがそうであるように、現実の友達には言えない悩みもTwitterにはあげられるという人が多いですよね。

ネットには、自分の悩みを吐露したことで、さほど偏見や差別的な見方をしてくる人もいない上、共感すらしてくれる人が集まってくるのです。

もしその関係が嫌だったら連絡を取らなければいいだけなので

「本当の自分を隠してまで、関係を維持する必要」がないのです。

言い換えれば、本当の自分を受け入れてくれる誰かに会うことができるということ。

 

HSCやHSPは人との会話、人間関係には人一倍敏感です。

実際に会って話す人の表情や口調、言葉の端々を無意識に、注意深く読み取ります。

その一つ一つに対して疑問が湧いたり、後悔したり、考えが暗くなったりすることも。

人間関係に人一倍労力を使ってしまうため、ネット上の文字だけのやりとりにはとても強い魅力を感じるのです。

ネットでの交流に慣れてしまうと、学校の友達と楽しくもない会話や生産性のない会話をするのが嫌になってしまうことも。

SNSばかりやっているのは悪いことのように思いがちですが、そうではなく「本当の自分」で付き合える相手を見つけたいと思っている証なのかもしれないのです。

 

3. HSCは部屋に引きこもりやすい

HSCは、賑やかな場所や人の多い場所などに長時間いると、具合が悪くなったり疲れてしまうということがよくあります。

集団行動が苦手で、なるべく一人で好きなように行動するほうが合っているというケースも。

とにかく、HSCは多くの情報を読み取る能力に長けているので、人混みで何日も過ごすことや人と毎日長時間接触すること、学校に毎日行くことすら負担になる可能性もあるのです。

私もHSPを自覚していますが、連続して人と会う生活を続けていると突然引きこもりたくなることや、唐突に1日中何も考えられずにぼーっとしてしまうなんてことがあります。

普通に生活しているだけで、自分でも気が付かないうちにストレスが溜まってしまい、糸がプツっと切れてしまったりもするのです。

大人になってHSPというものを知ったからこそ、自分を上手くコントロールする方法を考えるようになり、失敗もしなくなりました。

しかし、以前は気付かない間に無理をしてしんどくなって、不登校・うつなどになってしまった…という経緯だったのだろうと思います。

毎日学校に行ってたくさんの友達と話す、毎日何かしら予定があって出かけるなど、はっきり言って普通のことですよね。

それが「ストレスの種だ!」なんてことは誰も思わないし言いません。

でも、HSCである以上は普通のこと、当たり前の毎日であっても、それが積み重なると大きなストレスになり、体や心の調子を壊してしまうこともあるのです。

 

4. HSCは、自分の挫折をさらに気にしてしまう

多くの人が普通にできること、当たり前としてやっていることが、私にはとても難しかったです。

例えば…

塾や習い事に行くこと。

学校で上手くやるのが精いっぱいだったので、塾や習い事に行くことはとても大きな負担でした。

でも、周りの子は普通にこなしているし、むしろ楽しそう。

「自分がそれを苦手だと思うのは、怠け者だからなのかなぁ」

と、自分で自分を否定的に見てしまうことも多かったです。

 

そして不登校の原因となった「受験すること」。

私の場合、幼小中高一貫校だったので高校受験といっても大したことはありません。

よほど学力が低くない限り、落ちることもなかったでしょう。

しかし、今までの学校の雰囲気とは明らかに違う雰囲気が漂いました。

日々の暮らしは面接の練習と言われ、お辞儀の角度を何度も練習したり、テストテストの毎日で毎回順位を付けられます。

受験経験者からすると、そんなことは当たり前だと思うでしょう。

もっと厳しい指導や努力をしている人がごまんといます。

しかし、それについていけない自分、それに耐えきれず不登校になってしまうことで

「みんなと同じことができないダメな人間」というレッテルを貼ってしまうのです。

 

その他にも、高校の部活に入ってみんなと楽しくやること、サークルの飲み会で大騒ぎすることなどそういうこともできませんでした。

いろいろなことが気になって人との交流を心から楽しめないのです。

アルバイトすら継続できず、自分どんどん自信を失っていきました。

 

HSCであることを親が認めたり、子供自身に伝えてあげて欲しい

世間から見ると、ちょっと変な子。

ぼーっとしている子。

口数が少なく何を考えているか分かりにくい子。

などなど、「普通じゃない」ということは、やっぱりダメなことだって思いがちですよね。

私も自分自身で周りの人と違うことやたくさんの挫折を繰り返してきたことに、劣等感をずっと感じてきました。

でも、なぜ普通でなければいけないのでしょう?

これだけたくさんの人間がいて、みんな顔も違って、性格も違って、育った環境も、DNAも、体系も、発達している筋肉も、好きなことも、嫌いなものも、みんな違います。

それなのになぜ全員が毎日学校に喜んでいき、多くの友達を作って、勉強が好きで、運動も好きで、部活や受験に何に苦労もなく打ち込めると思うのでしょうか?

あの子がピーマンが嫌いなように、自分の子供も学校という場所が嫌いなことだってあってもいいのではないでしょうか。

人と話すことが苦手で、嫌いだと思ってもいいのではないでしょうか。

だって、それが「その人」なのだから。

 

普通と違うことは悪いことじゃない。

みんなそう思っていても、実際に自分の子供が普通と違ったら混乱してしまうのです。

だから「原因を探さなくちゃ!」「普通になるためにはどうしたらいいか?」と、ちがった方向に躍起になってしまう。

子供は自分の特性を曲げて、我慢してまで世間一般に合わせなければならないのでしょうか。

もちろん、加減は難しいと思います。

学校なんか行かなくてもいいよ、とは簡単に言えないと思います。

でも、これだけ学習の方法や働き方、個人の活躍の場が多様化している現代では、むしろ普通ではない生き方をしている方が強みになります。

普通ってなんだろう?

普通、という言葉は実に曖昧です。

普通とはみんながそうでなければダメということではなく、たくさんの範囲の平均だとういこと。

普通を定義するためには、ちょっと変わった人やとんでもなく逸脱した人なども必要なんです

沢山の地点の人がいてこその普通。

だったら、自分や自分の子供がちょっと変な人や逸脱した人になってもいいのかな、と私は思っています。

普通に、当たり前をこなすことではなく、その人自身を大切にし、観察し、愛情を表演してあげて欲しいです。

 

 

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