【感覚過敏はつらい!】子供が服を着られないことで悩んでいませんか?

子育て

子供が、特定の洋服を着たがる。

 

せっかく買った洋服を全て拒否する。

 

肌着を嫌がったり、上着を着たがらない。

 

このような経験をお持ちの方は、少なくないのではないでしょうか。

 

単純に洋服に対するこだわり、好みが強いというだけならよいのですが、実際には子供が激しく動揺するほど嫌な感覚を覚えている可能性もあるのです。

 

それが、今回お話する感覚過敏による「触覚過敏」です。

 

ここでは、触覚過敏の実例や原因、対処法などについて詳しくご説明していきます。

 

服をすんなり着られない子供

洋服の着心地や、組み合わせが特に気にならない人にとっては、

 

肌着を着る

シャツを着る

上着を着る

 

ということが、何の抵抗もなくできると思います。

 

しかし、触覚過敏の傾向がある人は、

 

  • 肌着と洋服が上手くフィットしない
  • 肌触りが悪い
  • 上着を着たときに中に着ている服がずれる
  • タグが気になってチクチクする
  • ニットなど苦手な素材がある

 

などなど、洋服に対する「皮膚感覚」が鋭すぎるのです。

 

  • すぐに洋服を脱いでしまう
  • 寒いのに半袖半ズボンを着たがる
  • 毎日同じ洋服を着たがる
  • どんなに寒くても重ね着ができない
  • 上着を着て、その上にリュックサックなどを背負うこともできない
  • 長袖の下着が、めくれ上がると発狂する
  • 靴下をすぐに脱ぐ

 

こんな特徴も、触覚過敏の子供にはよくみられるものです。

 

もちろん、これは一例の過ぎません。

 

洋服の着心地に対し異常にこだわったり、拒絶するような反応をみせる場合、触覚過敏だと判断してもよいのではないでしょうか。

 

触覚過敏とは?

感覚過敏は、この皮膚の感覚である触覚過敏だけではありません。

 

  • 聴覚過敏
  • 視覚過敏
  • 嗅覚過敏
  • 味覚過敏
  • 平衡感覚
  • 固有感覚

 

があります。

 

どれも程度の差はありますが、日常生活で人よりも刺激を多く受け取ってしまうため、本人には非常に大きなストレスがかかります。

 

しかし、そのストレスが「感覚過敏」によるものだということが周囲に分かりにくいもの特徴のひとつです。

 

例えば…

 

■好き嫌いが多くて給食が思うように食べられない

味覚過敏の可能性

(味覚が変わっていたり、食感に鋭すぎて苦手な食べ物が多くなる。)

 

■授業中に席を立ったり勝手に移動してしまう

視覚過敏の可能性

(光の眩しさやノートの白色などが強く目に入ってくるため、不快に感じる。)

 

■学校に行きたがらなかったり、友達と遊びたがらない

聴覚過敏の可能性

(大勢の人の話し声や笑い声、学校のチャイム、放送の音、機械音など様々な音が強い刺激となる。)

 

これはあくまでも一例ですが、このように一見協調性がなく、ワガママ、落ち着きがないなどのマイナス印象となる行動は、感覚過敏による不快感からきていることもあるのです。

 

今回こちらで取り上げるのは、触覚過敏ですが触覚過敏だけでなく他の感覚過敏の要素を持っていることもあるので、子供を注意深く観察してあげることが必要です。

 

発達障害の一種なの?

 

発達障害の子供は、感覚過敏をもっていることが多い傾向にあります。

 

しかし、感覚過敏があるからと言ってその子供が発達障害なのか、というと決してそうではありません。

 

感覚はそのときの体調や精神状態、環境などによっても大きく変化するものです。

 

ですから、感覚過敏と発達障害を直接的に結び付ける必要はないでしょう。

 

触覚過敏の特徴

 

触覚過敏は、洋服に対する拒否反応だけでなく様々な特徴がみられます。

 

  • 爪切りが苦手(爪を噛んでいる)
  • 耳掃除を嫌がる
  • 自分からは人に触れるのに、触れられるのを嫌がる
  • 整列や集合時に押したり、叩いたりするトラブルを起こす
  • 水遊びや泥、砂遊びを過剰に嫌がる、もしくは好む
  • 過剰にくすぐったがる
  • 帽子やマスク、メガネ、靴下なども嫌がる

 

様々な事例をあげてみましたが、この中のひとつでも当てはまるものがあれば触覚過敏の傾向があると考えてよいでしょう。

 

また、触覚過敏によって引き起こされていることなので、本人のワガママや協調性の問題、不注意の問題ではないということを親御さんに知っていただきたいのです。

 

触覚過敏のつらさとは?

服を着ることが苦痛。

 

これは普通の感覚を持っている人にとっては、理解できないものです。

 

だからこそ

 

「少しは我慢しなさい」

「我慢するしかないよ」

 

などと言ってしまいがちです。

 

でも、感覚過敏の子供からすると「我慢できるものではない」のです。

 

  • 針にさされるような痛み
  • 虫が這うような気持ちの悪さ

 

触覚過敏の人は、洋服に対する不快感をこのように話します。

 

また、聴覚過敏を持っている人は、騒音や騒がしい声などに対して

 

  • 爪で黒板をひっかくような音
  • フォークで食器をひっかく音

 

のようだと話します。

 

つまり、感覚過敏を持っている人の感覚は「生理的に不快であり、我慢などできないもの」ということ。

 

周囲の人間は、なるべく理解・共感して認めてあげなければなりません。

 

 

親のメンタルも消耗

毎日、着替えのたびに洋服のことで子供が泣いたり、拒否反応を示したりすると、今度は親のストレスも増幅していきます。

 

ただ服を着るだけなのに、1~2時間かかったりすることもあります。

 

夏は身に付けるものが少なくて済むので、比較的楽な季節ですが、冬は親子ともに大変です。

 

肌着を着ることもできない、ハイネックのニットなんてもっての外。

 

いつも薄着で、寒くないのか、風邪をひかないか心配で心配で仕方がないんですよね。

 

また、周囲からの目というものも気になってしまいます。

 

「こんな寒いのにあんな格好をさせて……。親はどうなってるの?」

 

「いつも同じ洋服ばかり着て、買ってもらえないのかしら?」

 

そんな風に思われているのではないか、変な非常識な親だと思われているのではないか。

 

そのような不安も、親のメンタルを消耗させます。

 

うちの子は感覚過敏で洋服が着られないのです!なんて、言って回れないですからね。

 

 

昔は、真冬でも半袖、半ズボンを着ている子供がクラスに一人はいたよね、なんて話が繰り広げられることもあります。

そのような子供に対し、元気な男子というイメージを持っている方も多いでしょう。

しかし、実際は「服を身に付けることが苦痛」ということの表れなのかもしれません。

 

もちろん本当に元気いっぱいなのかもしれないし、触覚過敏で服を着ることが苦痛だったのかもしれない。

 

どちらかは、他人には絶対に分からないことなのです。

今でこそ、このように触覚過敏という言葉が世間に広まりつつありますが(まだまだ認知度は低いと思います。)

当時は「元気な子」「おバカな男子」で片づけられていたのだろうと思います。

そして、それでもOKとしていた時代です。

今のように「親の責任」「親の監督義務」が母親一人に求められる時代ではなかったので、真冬に半袖半ズボンを着ている子供の親が批判されることも少なかったのではないでしょうか。

 

触覚過敏で洋服が着られない子供への対応

 

対応方法は、とにかく「苦肉の策」を見つけてあげることしかありません。

例えば、

  • 様々な素材の洋服を用意しいちばん着心地が良いものを選ばせる
  • 肌着や上着は着なくてもよいことにする
  • 家の中では1年中半袖半ズボンで過ごさせる
  • 本人に実際に触らせてから洋服を選ぶ

 

こうすればOKという、テンプレ的な答えはありません。

とにかく、本人の感覚をそのまま自分が感じることはできません。

ですから主張や要望はなるべくかなえてあげられるように、試行錯誤していくしかないでしょう。

 

また、着替えの時間は親としてネックになることも多いと思いますが、開き直ってのんびりやるしかないです。

 

そして触覚過敏は、体調やストレス状況によって程度が変化することも多いので、一時的に症状がひどく出てもしばらくすると落ち着いてくることもあります。

 

子供の様子をしっかり観察して、「つらいね」「痛いね」「気持ち悪いんだね」と認めて抱きしめてあげるだけでも、改善に繋がっていくように思います。

 

専門家に相談することも必要

発達に関する専門家の指導を受けることで、感覚過敏は緩和されることがあります。

 

脳の仕組みや感覚過敏が起こるメカニズムなどを知ることも、とても重要です。

 

また、やってはいけない対応や注意事項など、専門家に相談することでより理解が深まります。

 

【発達の相談は……?】

  • 保健センター
  • 子育て支援センター
  • 発達障害者支援センター
  • 児童相談所

など、お近くの施設に電話などで相談してみましょう。

 

 

さいごに

 

感覚過敏の中の、触覚過敏について今回はご紹介しました。

 

筆者も子育ての中で、息子の触覚過敏との格闘を経験しています。

『 【5歳児の赤ちゃん返り体験談】皮膚の感覚過敏の話 』 も読んでみてください。

 

こうして「うちの子は触覚過敏なんだ!」と自覚することや原因を特定できることが、親を少しだけ楽にするとも感じます。

 

  1. 触覚過敏というものがある
  2. 我慢できるものではない
  3. 理解して認めてあげることが緩和に繋がる
  4. 親子ともに限界となる前に専門家に相談する

 

以上が今回の大まかなまとめとなります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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