小学生の男の子って、いったいいつまで母親と一緒に寝るものなの?
もう大きいんだし、そろそろ自分ひとりで「おやすみ」といって布団に入ってほしい。体力もついているし、布団に入ってもなかなか寝なくなって困っている……
そんな疑問をもっている親御さん、多いのではないでしょうか。
小学生男子といつまで一緒に寝るもの?そろそろ自分で寝てほしい?
小学生になっても、なかなかひとり寝ができないこと、寝るときに誰がが一緒じゃないと眠れない……。親と一緒に寝るというのは、トイレトレーニングや運動の発達のように「だいたいいつから」という決まりや基準はありません。
その子自身の性格や、兄弟関係、親との関係などによっても変化するものです。
しかし、さすがに小学校中学年くらいになると「親もいろいろ用事があって忙しい!早くひとりで寝てくれないかな……」と思うことも増えるものです。小学生になってもなかなかひとり寝できない男の子、その要因はどんなところにあるのでしょうか。
習慣になりすぎて、なかなかひとりで寝られない
「寝るときは、お母さんやお父さんが一緒についていてくれるもの」という習慣が根付いていると、ひとり寝のきかっけがわからなくなりがちです。
中には「ひとりで寝ようと思えば寝られるけれど、できれば親と一緒に寝たい」と思っている子供もおおいものです。日本では、生まれたときからずっと寝かしつけをする育て方が一般的です。小学生にもなれば当然とんとんしたりする必要はなくなりますが、それでも「そばにいてほしい」と思う子はまだまだ多いです。
特に、男の子は甘えん坊です。日中はヤンチャで反抗的な態度を見せることもあっても、寝るときは「お母さんがいないと眠れない……」と駄々をこねることもあります。
ちなみに筆者の息子は、ひとり寝自体は2年生ごろにできるようになりましたが、4年生になった現在でも「お母さん一緒に寝よう」と言ってくることがあります。
下の子がいると、上の子のひとり寝のタイミングは難しい
下の子がいる場合、下の子は寝かしつけるのに上の子は小学生だからといって、別々の対応をするわけにもいきませんね。一緒の時間に床にはいる生活リズムであれば、どうしてもみんなで一緒に寝るという習慣が当たり前になります。
ただ、下の子と上の子の寝る時間がバラバラであるとき「下の子の寝かしつけが終わったら、今度は上の子の寝かしつけ……もうやだなぁ」と思うことも、あるのでは。
【体験談】息子は常に「お母さんと寝たい」と思っている
筆者の息子は小学校4年生ですが、基本的には母親である私と一緒に寝たいと思っているようです。しかし、私がどうしても忙しいときや、自分の寝る時間が遅くなってしまったときは「今日は自分で寝るか」と自分なりに見切りをつけてくれているようです。
毎日でも一緒に寝てあげたいのですが、兄弟と私の3人で寝るとどうしても布団の中で大興奮してしまい寝かしつけにかかる時間が長くなります。そのため、必ず毎日一緒に寝るというわけではなく「できる範囲で」「できないときは、事情を説明する」ということを心掛けています。
やんちゃな小学生男子でも、寝る前は誰かの気配を感じたいこともある
一見やんちゃでもう大人顔負けのようにみえる小学生でも、寝る前には誰かの気配を感じながら眠りたいものだと、私は思っています。これは私の感覚なのですが、眠るときに誰かがそこで「起きている」という感覚ってすごく安心することがあるんですね。
寝かしつけているともちろん一緒に寝落ちしてしまうこともあるのですが、眠りに落ちる瞬間に誰かが起きていて、まだ会話や生活が続いているのってなんとなく「守られている」という実感があるのです。
私の好きな作家さんの本に、こんなことが書いてありました。
≪僕が眠った後に、両親が音楽を聴きながら煙草を吸う。僕は眠っているふりをして両親の会話を聞くのがとても好きだった。自分のことや、今日あった出来事の話をする両親のその空気感がとても心地よくて守られている感じがした。≫
要約ですが、こんなお話を本に書き記していました。私はとってもいい話だなって、思いました。寝かしつけの話とは少し違うかもしれませんが、自分が眠るときに誰かそこにいるという感覚は、いくつになっても大人になっても、すごく心地よいものなのかもしれません。
小学生男子の気持ちも汲み取りつつ、親の都合も考慮してもらう
そうはいっても、毎日忙しいのは確かです。小学生の男子に毎日毎日添い寝が必要かというと、現実問題としてそうでもないですよね。このメディアん他の記事でもよく書いていることですが「できることを、できる範囲で」やることが非常に大事です。無理なときも、頑張って子供のためにと尽くし過ぎることはありません。
「今日はちょっと無理なんだ、ごめん!」もあり
洗い物も溜まっているし、この後やらなきゃいけないことが山積み……! そんなときは、ちゃんと事情を説明して、子供にひとりで寝てもらうようにしてみてください。
間違っても「もういい加減に自分で寝なさいよ」「私は忙しいんだから!」というに子供を悪者にすることは避けましょう。
「今日は、〇〇がまだ残っていて、一緒に寝れないんだ。先に寝ててね、ごめんねー!」という感じで事実を伝えればOKなのです。
どうしても、親は「本当はこの子の意向に沿ってあげなければならないのに、それができない自分ダメだな」という感覚があるんですね。でも、実際自分のやることは山積みで「頑張っているのに、うまくいかない」という思考回路に陥りやすいです。
このときに焦ったり混乱したり、不安になったりして「もういい加減に自分で寝られるようにしてよ!」と怒ってしまうわけです。
お母さんお父さんは、ありのままをそのまま子供に伝えれんばいいのです。申し訳ない気持ちも、忙しくててんてこまいな気持ちも、そのまま伝えてください。
「疲れた日」を一緒に寝る日にすると◎
そんなこといっても、毎日忙しい! それが現代の親御さんの現状ですよね。
一緒に寝られるとわかれば、ついつい「自分で寝てよ」になってしまうことも多いです。そんなときは、子供が疲れている日を基準にしてあげてください。
当然、子供が疲れた日はストレスも溜まっている日です。親子の会話やスキンシップをとりながら眠りたいという子供の気持ちを尊重できますね。
それと同時に、疲れている日は比較的布団に入って短時間でスッと寝ることが多いです。絵本の1冊でも読めば、あっという間に眠ってしまうことも。添い寝の基準がわからなくなったり、たまには一緒に寝てあげたほうがいいのかなと迷ったときは、子供が疲れている日や忙しかった日を基準に選んでみるといいのではないでしょうか。
「恥ずかしい」「赤ちゃんみたい」「他の子は…」は禁句
小学生になったのだから、早くひとりで寝てほしい。そんな親の思いを「子どもを批判するような言葉」で促さないように注意してみましょう。
- ひとりで寝れないのは恥ずかしい
- 赤ちゃんみたいだよ?
- 他の子はもうお母さんと寝てないよ
この辺の言葉は、けっこう多用している家庭が多いですが、子供に「自分は恥ずかしいことをしている」という感覚を植え付けてしまうことがありますので、私は使わないようにしています。
年齢も、年代も、他の子も、その子には一切関係ありません。一緒に寝たくないのは、親の都合ではないでしょうか? それを、子供が成長したことを理由に「おかしいよ」なんて言ってしまうのは、少し軽率かなと感じています「。
「僕が今、お母さんと一緒に寝たいんだ」というその気持ちを、なるべくちゃんと受け止めてあげてほしいです。
小学生でも男子でも、いつまで一緒に寝たっていい。大事なのは「できることをできる範囲で」
小学生になったから、男子だから……そんな理由で、親と一緒に眠ることをあきらめられる子供は多くないです。
筆者の周囲にも、高学年でも一緒に寝ている子が複数いますし、我が息子も一緒に寝る日の方が多いです。私は、一緒に寝てあげられた日の方が「子供をしっかり見てあげられた」という満足感があって満たされる気持ちになることも。
一方で、本当に無理なときは「ごめん、今日は先寝てー!」とあっけらかんと言います。「今日まだ仕事があるんだ」と言えば「わかった、じゃあおやすみー」と納得して自分で寝てくれます。どうしても一緒に寝たいときは「ねぇ…今日は一緒に寝てほしいんだけど……」と交渉してきます。そういうときは、できる限り応えるようにします。
小学生になったから、男子だから……というのはまったく理由になりませんし、深層心理の中では、子供に限らずいつまででも誰かの気配を感じながら眠りたいものなのではないでしょうか。/おとこそだて.com編集部