「息子さんが学校に来ていません」遅刻の理由を聞いたら息子が愛おしくなった話

スポンサーリンク
小学生

 

子供が、登校中に何を考えながら学校に行っているのか……。息子が学校に行き渋るようになってから、ときどき考えることがあります。しかし、以前はそんなことまったく考えもしませんでした。

行ってきます、と玄関のドアを出ればすぐに私は、下の子供の世話や家事、仕事の準備に追われます。小学校4年の息子に対して、早く出発して欲しいと思うことさえありました。

今日は、そんな自分を改めて、もっともッと子供をよく見なければいけないと痛感するできごとがあったので、書き記しておこうと思います。

「息子さん、まだ学校に来ていません……」と学校から連絡があった

以前もこういうことはあったのですが、今日もまた「息子さんが登校していません……」と学校から電話をもらいました。

そのときすでに、家を出てから40分経過。登校すべき時間を30分すぎていました。

「40分ほど前に出発しましたが……」と話すと、先生は探してくださると言って電話は終わりました。以前にもこういうことはあったし、息子は学校にスムーズに行ける日の方が少ない子です。

ほとんどの日が、ギリギリまで家を出ることができません。遅刻になっている日も多いです。身支度ができていても、家を出るのに足が重たいのです。

学校に行きたくない明確な理由というのはないようですが、家から学校まで2km近くあり、校区内でも距離は遠い方。ランドセルの重さは7kgにもなります。そういったことも含め、学校に行き渋ることがとても多い子なのです。

家を出てから1時間後、学校から「今教室に入りました」の連絡

家を出て約1時間、学校から連絡が入り「教室に入りました。南門のところで発見されました。」とのこと。

教頭先生と電話でお話し、もし悩んでいる様子があるならスクールカウンセラーに相談することも視野に入れてとお話がありました。

私は常日ごろから息子のことが心配で仕方がなく、いろいろ話を聞いたりコミュニケーションをとるように心がけてはいます。どうしても行きたがらない日は、休ませることもあるし、学校まで付き添ったりすることも少なくありません。

でも、帰宅後に息子からなぜ登校に1時間もかかったのか話を聞いて、何だかすべてがどうでもよくなってしまったんです。

「歩数を計算しながら歩いていたら、1時間かかって遅刻してしまった」

帰宅したときは大抵元気いっぱいの息子。少し落ち着いてから、息子にそれとなく話を聞いてみました。

私「今日、先生から学校に来ていないって連絡があって心配したよ。何かあったの?」

行きたくなかった、憂鬱だった。そんな解答が返ってくることを予想していた私は、次の息子の言葉に頭がポカンとしてしまったのです。

息子「学校から家まで、長いしつまんないな~って思ったの。だから、全部で何歩あるかな?って数えながら行くことにしたんだ。最初は、足をピッタリくっつけて1歩ずつ歩いて数えてたんだけど、もうめんどくさー!って思って、4歩分の歩幅にして計算しながら行くことにしたの!」

私「……は?」

息子「だから、足と足の間に自分の足2つ分の間を開けて、その歩幅をだいたい覚えておくのね。それで、その歩幅のまま歩けば4ずつ増えるから早く数えられるから便利だなって思ったんだよ。そしたらね、なんと……5058歩でした!すごくない?」

 

なんだか、私は全力でこの子のことを褒めたくなりました。学校が好きではない、なんで学校に行っているのかわからないと漏らす子です。学校まで距離も長いしひとりぼっちだし、つまんないし寒い。でも、自分なりに何か楽しい方法を考えながら歩いたんだろうなって思ったのです。

しかも、そんな画期的な方法で2kmの歩数を数えるなんて、すばらしいじゃないか。私は、そんなくだらないことをしていないで早く行けということだけは、絶対に言いたくないと思いました。

お気に入りの鉛筆を落として、1時間遅刻したこともあった

実はこの数週間前にも学校から「まだ息子さん、学校に来ていません」の連絡をもらったことがありました。その時も同じように理由を尋ねてみたのですが、そのときは……

「お気に入りのレッサーパンダの鉛筆を落として、ずっと探していた」と言いました。

私はこのとき「なんで? 登校中に、ランドセルの筆箱の中にある鉛筆を落とすわけないじゃないか。」と思ったのですね。確かに理由は可愛らしいので「しょうがないなぁ」と思ったのですけど、そこにはちょっと疑問が残っていたままでした。

でも、今日の話を聞いて私はそのときも、何か楽しいことを考えながら学校に行こうとしたのかもしれないと思ったのです。ときどき、メモ帳に何か思ったことを書きとめたり、絵を描いたりしていることがあります。登校中に何か書こうと思ったのかもしれない、だから鉛筆を落としたのかもしれないのですね。

小学校に1時間以上遅刻して、注意しないのはどうなの?

遅刻すること、交通指導の旗振りのない時間帯に歩くことは、危険も伴います。ましてや、そんなことを考えながら歩いていたら、転倒や事故の危険があるはずです。他の子供も、朝眠くても早く起きて身支度をし、決められた登校時間に間に合うようにしているのに、自分の子だけ特別でいいのかと、思うことももちろんあります。

それでもやっぱり、どうしても注意する気持ちにはなれませんでした。登校が遅いと先生が「何かあったのでは?」と心配すること、途中で事故に遭う危険性もあるという話くらいはしましたが、息子の登校中の気持ちをすべて知り得ることができない以上、何も言えませんでした。でも、それでいいと私は思っています。

小学校に遅刻してしまう子供の気持ち、少しだけ考えてみて欲しい

学校に行くのが好きではない子、行き渋りのある子の親御さんに、こんなこともあったよというひとつのエピソードとして読んでいただきたく、この記事を書きました。

登校中、何を思いながら歩いているのか。そして、憂鬱な気持ちをどうやって処理しているのか。そこまで考えたことは、私自身もこれまでそんなになかったのですね。

嫌だけど、なんとか自分なりにやってみよう。そんな気持ちからした行動やその結果を「失敗」「くだらないこと」としないようにしたいです。そして、小学生でもいろいろと考えているのだということを知ってほしい。また、どうでもいいことにもこれまでの学びが活かされていたり、その子の個性が出ていたりします。

そういう小さな子供のよさを、もっと見つけて掘り起こしてあげていきたいです。/おとこそだて.com

タイトルとURLをコピーしました